アニメ「ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


なんか色々と微妙だった作品。

 

まず、初回/第1話が1時間スペシャルだったのですが…、1時間の意味がない。
前半30分が無駄!。30分でやれる内容をただ1時間でやってるだけの酷い引き伸ばし脚本。
1時間スペシャルのお話の要点を纏めると主人公が錬金術というものに出逢いました、という内容なのですが、前半30分は錬金術に出逢いもしない、ただ仲良し三人組のお話が描かれているだけの無駄な時間なのですよ。
良く言えば丁寧に描いていると言えますがその実は中身のないただ冗長なだけお話なのですよね。
ホントにこの初回1時間スペシャルを観終わった後、いやいやこの内容なら全然30分で収められるだろ、と感じましたからね。

 

脚本・シリーズ構成は誰だろっと思って見たら、高橋弥七郎だって。
あれ?高橋弥七郎ってたしか灼眼のシャナの作者じゃなかったっけ?と思って調べたらやはりそうで、渡航といい…なんか最近流行ってんのかなラノベ作家がシリーズ構成やるの…。

 

まぁだからと言って(高橋弥七郎が脚本・シリーズ構成だからと言って)お話は特段面白くもなんともないのですがね(上述した1時間スペシャルの酷い引き伸ばし脚本の問題も含めて)。

 

 

 

まず色々と見せ方が下手。
主人公のキャラの見せ方…、主人公の家は農家みたいですが、何だろ?主人公は農家なんかやってられるか(家の農作業の手伝いから逃げ出してたけど)という事で錬金術を始めたという事なの?
後ろ向きな理由で・農家をやりたくないから錬金術始めたの?農家もイイなと思っていたけど錬金術というより興味を惹かれるものに出会ったという描き方の方が良いんじゃない?と気になるけどねぇ…。
また主人公の両親が出てくるのですが、ただ居るだけの存在にしかなってない。優しい父と口うるさい母みたいな属性だけ与えられたキャラにしかなっていない。
せっかく両親出すのなら主人公がどういう家庭環境のもと今の主人公のキャラクター・性格が形成されたかの納得を描く物語にすれば良いのにそれもない…ただ属性・役割が与えられた両親が居るだけの設定にしかなっていない残念さ…。

 

またあの仲間の戦士キャラの父親とのエピソードにしても必要か?疑問に感じるし…。竜退治の時、剣を貸して欲しいと父親に頼んで断られる展開がありその後のお話の流れとして俺はてっきり剣を貸さなかった代わりに息子がピンチの時に父親が助けに来る展開かなと想像していたのですが…、息子が竜退治に出かける朝に家の前に自分の剣を置いておくというお話になるのですよね…、いやいやいや剣を渡すだけかよ、お前も一緒に行けよ…その行為は心配なのか優しさなのか放置・放任なのかよう分からんぜ。。。

 

あとはあの地主みたいな奴の息子のエピソードとかどうでも良いやろと思って観てけどさぁ…、こいつの役割・エピソード必要か?と疑問よね。1クール内で色々やろうとして見事に失敗している感じなのですよ。(大した話でもないのに無駄に引っ張るし…)

 

 


最後に、最終話(というか物語全編を通してですが)について
なに?あの纏まっている様で纏まっていない内容の最終回、なんか無理やり物語を綴じた感が凄いね、残念な脚本だったよ。
あとこれは物語全編を通して言える事なのですが、なんかあまり錬金術が中心になっていない感じなのよね。
錬金術の物語というより、なんか冒険者が様々なクエストを解決するみたいな感じの物語になってるのよね…いや、俺はアトリエシリーズやった事ないから知らんのだけど元々のゲームがそういうものなのかね?

 

 

また作中の錬金シーンについて、ゲームをやった事ないから知らんけどおそらくはあの錬金シーンはゲーム通りの演出なんだろうと思うけどさぁ…、素材を丸ごと錬金窯に入れるのはどうなの?ゲーム上の演出としては素材アイテムを丸ごと投げ込む映像になるのは理解するけどさぁアニメにする場合は見せ方が違うんじゃないの?と感じる。実際には固形物はすり潰して粒状にしたり、液体の入った瓶を丸ごとではなく中の液体だけを入れたりするもんでしょ?あんな素材(アイテム)を丸ごとぶち込むだけだったら誰でも出来る様に見えるのよね。

 

それに関連してもだけど、主人公の凄さみたいなものが全く伝わらないのですよね。適当に・レシピ通りに材料をただ連勤窯に投げ込めば良いのであれば誰でも出来る簡単な作業に感じられるのよね(凄いのはあの錬金窯で主人公でなくても出来ると感じられる)。村では皆が主人公の事をスゴイ!と絶賛するのですがそこに全く納得が感じられないのですよね…、、、見せ方が下手というお話。

 

 

 

他には小さい事?ですがタイトルについても疑問。
副題?の「常闇の女王と秘密の隠れ家」て何よ…最後まで観たけど意味分からんかったけど…。

 

 


あと、どうでも良い事ですが、この作品なんか太ももに異常なこだわりを感じる。。。
なんだ?監督から1話につき数回は必ず太もものカットを入れる様ノルマでも課せられてんのかと思うほど毎回必ず主人公の太ももアップ描写がある。
いや、まぁ嫌いじゃないけどさぁ、何だろね。
しかし、同じ太ももフェチアニメとして名高い?「GRIDMAN」シリーズがありますが、俺的には「SSSS.DYNAZENON」のムジナの方が好きですね。
今作「ライザ~」と同じホットパンツスタイルですがムジナの方がなんか大人の魅力からか好きなんですよね。。。

 

 

元のゲームを知っていればまた評価も変わるかも(良くも悪くも)ですが、なんか色々と微妙だった作品。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上