漫画「かげきしょうじょ!! 14巻」 ~感想

漫画「かげきしょうじょ!! 14巻」を読みしました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


う~ん、今巻はあまり語る事がない…、少ない感じなのですよね。
さらさの演者としての大きな成長があった訳ではないし、自分の父親が誰かを知った訳でもないし(それによって大きな心境の変化が起きる訳でもないし)…、とあまり物語的進展が感じられなかったのですよね。さらさ母やベンジャミン(というかさらさの家族関係)が今巻の話の中心だったと思うのですが…さらさ母はともかくベンジャミンは今後のお話に深く関わってくるのだろうかね?紅華歌劇団にベンジャミンが関わってくるとは思えないし…、それ以外で関わってくる様な事を描く余裕があるのだろうかとも疑問なのですよね…、、、あるとしたら週刊誌でさらさの事が(歌おうの隠し子発覚!?みたいな)報道された時に(精神的に)助ける助ける役割くらいかね?

 


あとは、さらさの家族関係話で言うと、煌三郎とさらさの関係について。
さらさが煌三郎に直接「お父さんですか?」と尋ねるのですが、煌三郎の「違うよ」の回答に食い気味に「解ってました」と応えるのですよね…。
このさらさの答えをどう受け取ったら良いのか微妙なんですよね。『(本当の事は言えないですよね、そういう事にしときます)』的な意味を含んだ「解ってました」なのか、それとも言葉通りそのまま煌三郎が父親ではないと解ったという事なのか(直前の「割と最近までは父親だと思っていた」とのさらさの言葉から、本当に煌三郎が父親ではない、と解った感じではありますが)、はっきりとは判断できないんですよね…。煌三郎と別れる最後のコマのさらさ「さようなら」のセリフの意味も良く分からんのですよね…父親ではないにしても子供の頃から優しくしてくれた親戚のおじさんくらいな感じで(実際、異母姉の旦那で義兄ですが)今後も付き合っていけば良いと感じるので(健じいの手前、表向きには仲良くできないだろうけど…)さらさの「さようなら」の意味がよう分からんのですよね。さらさ母と煌三郎の関係も良く分からんままだし…、今はまだ物語の進展を待つしかないですね。

 

 

で、これまでは煌三郎に強制されて?交際する形になっていたさらさと暁也が一旦別れて、今度は他者の意思・思惑とは関係なく本気で二人が向き合う様になったのは今巻で起きた大きな変化ではありましたね。

 

 

 

そして、冒頭であまり語る事がないと述べた今巻において一番に見所となったのは…、本編ではなくスピンオフでしたね。
前回の感想
>1年生(予科生)の伊賀や澄栖がメイン(深掘り)の話もまだだし…
と不安に思っていた事が、まさかスピンオフという形で解消される事になるとは…。。。
なるほど、本編ではガッツリやらずにスピンオフでガッツリ片づけに来たか。
澄栖についてはもう本編で語らなくても良いんじゃないかと感じる程に内容の濃い面白いスピンオフでしたよ。
それにしても、紅華音楽学校は音楽の小野寺先生といい今回のスピンオフの大木先生といい良い先生ばかりで良い学校だなぁ。。。
次のスピンオフは伊賀になるのかね。

 


次巻は夏という事らしいですが…、15巻楽しみに待ってます。

 

以上