「メイドインアビス」 ~前線基地(イドフロント)祭祀場、白笛(命を響く石)の作り方についての考察

以前「~ボンドルドのカートリッジ考案についての考察というか解釈について」にて
>ナナチやミーティが連れてこられる前に試行錯誤を繰り返し、ある一定距離内に居る二人の人間/生物を同じ速度で上昇させるための装置としてあの昇降機が造られたのでしょうね。

 

と考察したのですが、
この考察内容に(今更ですが)誤りというか原作での設定との矛盾があるというかアレ?と疑問が生じた・気が付いたので再考察しようと思います。

 


深界六層以降へ絶界行するための祭祀場の「祭壇」…、あの「祭壇」はガンジャ隊の時代には既に存在していた事が明らかになっていますね。
そして現在の前線基地(イドフロント)の形/状態は遺跡だった祭祀場をボンドルドが改築した結果だと思われる事から、、、「祭壇」が最初にあって、それから後に(ボンドルドの試行錯誤の結果)あの昇降機が造られた(ボンドルドが「昇降機」を作った)ものだものだ、と想像・考察していたのですが…、ホント今更なのですが、この考えでは色々とおかしい点が出てくる事に気が付いたのですよね。

 

いや、ボンドルドが【ここ(祭祀場)はその準備…儀式を執り行う場所でもあった】と勘違いさせる様な事を言っているのも悪い/原因があると感じるのですがね…。

絶界行の「準備」って言ったら『白笛(命を響く石)』を作る事かな?と思うじゃないですか。。。
しかし、あの「祭壇」…、『白笛(命を響く石)』がないと起動できないんですよね…。という事はあの「祭壇」は絶界行の「準備」のため/『白笛(命を響く石)』を作るための「祭壇」ではない、という事になるのですよね。『白笛(命を響く石)』を作るために「白笛が必要」なんておかしな話ないですからね。

 

(
一度降りたらもう戻ってこれない絶界行であるが故に、既に『白笛(命を響く石)』を持っている誰か(現役白笛になるかと思いますが)を「祭壇」に乗せて起動させる訳にはいかないですからね(『白笛(命を響く石)』にする人間(材料)を「祭壇」へ一緒に乗せて降りたとしても「命を響く石」へ成るためには深界六層からの上昇負荷を受ける必要があるので再度「祭壇」を起動させないといけない(深界五層へ戻らないといけない)のですよね…、現役白笛自身が『白笛(命を響く石)』に成るならまだしも(別の考察「~白笛達についての考察や疑問」で語った内容、白笛との師弟関係があったならまだしも誰かを白笛にするためだけに「祭壇」を起動するなんて事はないでしょう。

もしガンジャ隊の時の様に、「祭壇」近くに『白笛(命を響く石)』とその白笛の音色を奏でられる成れ果てが居たとしたら「祭壇」を『白笛(命を響く石)』を作る装置として利用できたのかも知れませんが、多分今はもう居ないでしょうから無理ですね
)

 


まぁ『白笛(命を響く石)』を作るために絶対にあの「祭壇」が必要な訳ではないですからね。必要なのは「深界六層からの上昇負荷」なので「なきがらの海」にでも一度沈めて引っ張り上げればそれで事足りるでしょうね(海中の原生生物に捕食される/(命を響く石作りを)邪魔される危険性・可能性はありますが)。


しかし、そうするとあの祭祀場、祭壇の意味は…、と新たな疑問が出てくるのですよね。
もしかしてただ単に「二度と戻れない絶界行へ行ってらしゃい、がんばってね」的な準備、祭祀を行うだけの場所なのですかねぇ…。

 

 

と、ここまで考えて思ったのが…、ボンドルドの試行錯誤の結果造られたと考えていたあの「昇降機」、あれこそが実は『白笛(命を響く石)』を作るための装置なのではないか、という事でした。
あれなら別に起動に『白笛(命を響く石)』は必要なく深界六層からの上昇負荷を与える事が出来るのですよね(先ほど述べた「なきがらの海にでも一度沈めて…」よりも安全に確実に)。

という事はあの昇降機はもしかしたら「祭壇」よりもさらに前に存在していたのかも知れない…(元々はもっと簡易的な「籠」で形態は「今」とは違い機械仕掛けではなく人力であったりしたのかも…。また今の形(左右一対)はボンドルドの実験/試行錯誤により改良(ある意味改悪か)された結果であろう)、と考えています。

 

「昇降機」で『白笛(命を響く石)』で作り「祭壇」で旅立った、という使われ方をしていたのかな、という考察となります。
(ボンドルドがリコに【命を響く石の原料を作りに来たと思っていた】と語っていますが、これは「昇降機」を使って、という事なのでしょうね)

 


…「昇降機」が「祭壇」よりも以前に存在していたのかも知れない、と書きましたが、違うかもしれません。
もしかしたらガンジャ隊の時には居たあの「祭壇」を起動できる成れ果てと『白笛(命を響く石)』が居なくなったから、その解決策として深界六層に繋がる穴を掘って籠をこさえたのかも知れないですね(『白笛(命を響く石)』を作るための装置を先人の探窟家達が必要に駆られて作った)。

 

 


ここまでの考察で自分の疑問は大体解消された感じなのですが…、
「祭壇」の起動に/深界六層へ行くために『白笛(命を響く石)』が必要な理由は残ったままですね…(「昇降機」の様に『白笛(命を響く石)』無しに誰でも起動できる様にしなかったのは何故か?という疑問)。う~ん、原生生物に起動できない様にというセーフティ的な意味でしょうかね?

 

謎はありますが、新しい情報が増えるのを待ちたいと思いますよ。
とりあえず、今回の前線基地(イドフロント)祭祀場、白笛(命を響く石)の作り方についての考察は以上となります。

 


次回の予定(考察テーマ)は、真・火葬砲についてです。

(短い、大した内容にはならない予定)

 

以上