アニメ「ホリミヤ -piece-」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ホリミヤ -piece-」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


今作「ホリミヤ -piece-」は前作「ホリミヤ」(以下「~(無印)」)の続編かと思ったらそうではないらしい…。
前作「~(無印)」で高校卒業までのお話が描かれていたのですが、今作は宮村が堀に出会ってからの周りとの人間関係が築かれた後の状態で始まり前作「~(無印)」から零れ落ちたエピソード(~高校卒業まで)が語られる内容となっています。
しかもその内容もキャラの深掘りに繋がる内容にはなっていなくてコメディ要素強めの日常系みたいなノリになっています。

 


前作「~(無印)」の感想で「不可」評価を下しているのですが…、、、今作「ホリミヤ -piece-」が続編である(高校卒業以降のエピソードが描かれる物語である)という事なら前作も踏まえて(前作の「不可」評価も含めて)評価するのですが…、そうではないので一旦リセットして評価することとします(しかしそれでもキャラ設定などは前作で描かれた・描写されたものを参照/参考にします)。

 

 


で、早速今作「~-piece-」のダメ出しをしていくと、
前作で語られなった補完的なエピソードを語るというのなら…、俺が以前に前作の感想述べた疑問
>急にピアス空けたりタトゥー彫ったりした息子と親との関係も語られていません。(店を手伝ったり関係は良好なようですが、その突飛な行動・奇行についてどう思っているのか全く語られずよう分からんのです)

についての回答となる様なエピソードが欲しかったね。なぜ描こうとせんのかね?作者はそこら辺なにも考えてないのかね?堀家ばかりを描くのではなくなぜ宮村家を描こうしないのだろうかね?
描くべきエピソードじゃないの?疑問(少なくとも俺は気になる)放置のままでいる作者のセンスが理解できん、全く納得がないのですよね。

 

 

 

続いてキャラの問題(と(前作の)物語構成の問題)について。
観ていて思ったのは、宮村や生徒会長のキャラってこんなんだっけ?(前作での記憶はあまりないけど…)と感じるほどの饒舌/陽キャへの転身っぷり。。。
もっと無口、クール(冷淡)なキャラじゃなかったけ?という感じる訳なのですよ。
それもこれも前作「~(無印)」での初登場時の印象からなのですが…、もう高校デビューか大学デビューかという程に初登場からのキャラクター(性格)が変化しているのですよね。
いやいやいや、学年途中・学期途中からいきなりそんなに性格が変わる事なんてないよ、と別人かと疑う程の有り得ないくらいの変化なんですよね。
作者はこのキャラクターの急激な変化は織り込み済みなのかね?初登場時からのキャラの性格が理解できんくらいに変わっている(180度とまでは言わないけど120度くらいは性格が変わってるのよ)…キャラクター(性格)が一貫していない、芯が通ったものがない、ブレていると感じるキャラ…、これで納得が作れているという認識なのかね?と疑問なのですよね。

 

 

 

またこれは前作の感想でも述べていた事ですが、生徒会メンバーって最初ヘイトを買う様な登場をしているのですね。
それが(前作の)物語中盤からは生徒会メンバーが堀や宮村と仲良くなる展開に…。いやだからね、そういう展開になるのなら何故最初に悪役・ヘイトキャラとして登場させるのか、その物語構成、キャラ構成の意味が全く理解できない、納得がのないですね。

 

 

 

あとは、これは言っても詮ない事ではあるのですが「ホリミヤ」で描かれている様な高校生活、狭い関係性に居る人間が不和なく皆仲良く幸せに過ごしているなんてファンタジーなんですよね…(ファンタジーハイスクール)。いやね、これがコメディに振り切った日常系ものというのなら別に問題にしないのですが(例えば「あずまんが大王」の様な)、この作品は言うほどコメディに振り切っておらず本筋は青春もの、群像劇となっているのでその中途半端さがファンタジーハイスクールとして日常系者としても受け入れらずその舞台設定、物語設定に納得がないと感じるてしまうのですよね(まぁこの舞台設定、物語設定についての問題は目くじら立てるほどでもないのですがね)。

 

 

 

などなど、色々と納得できない点はあるのですが前作ほどイライラする事はなかったので
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

(冒頭で述べた通り、前作の評価を抜きにして/リセットしての評価となります)

 

以上