アニメ「恋愛フロップス」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「恋愛フロップス」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


第1話を観始めて感じたのは、これはハーレム物ギャルゲー原作の作品か?でした。
何故かモテる主人公…複数の女性に同時期に言い寄られ家にまで押しかけられるハーレム主人公が描かれ、その後は5人のヒロインの当番回があるという序盤から中盤の展開は2000年代('00年代)の深夜アニメのハーレム物/ギャルゲー作品のノリが展開されます。
(またその当番回で描かれるヒロイン達のエピソードもぶっ飛んでる設定、この辺りも'00年代っぽさを感じる)

 

最初は、'00年代の深夜アニメ(ハーレム物)をネタにした様なその描き方に(2020年代の今、'00年代の作風をやる意味はないので)、中盤以降はメタ的な展開をするのかな?
('00年代はぶっ飛んでただろ?~'20年代の今やるならこうなるぜ的なメタ展開)と想像していたのですが、
8話以降の展開は急転し軽いノリの展開にはならず想像していた以上にシリアス展開へとシフトしましたね。

 

中盤までで描かれていた世界は仮想空間の世界でヒロイン達は亡くなった幼馴染の記憶を基に作られたAIだったと明かされる展開。
急激なシリアス展開へ舵を切った事に驚いたのですが…、ん?この設定って「劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」だよな…とちょっと気になりましたね。
そう感じさせてしまう辺りの造りがちょっと問題かなぁとは感じます。せめてね父親が幼くして亡くなった娘の仮想空間で再構築するみたいな設定がなければ(父娘の関係がなければ)まだ気付き難かったかもしれませんね…。
「~オーディナル・スケール」を知らなければもう少し面白く観れたと思うのですが、なんか二番煎じ感があったのが残念ですね。

 

 

あと最後の・最終話の展開も「SAO アリシゼーション」を思い出させる様な、現実世界で体を得るAIという展開…。
この展開は正直どうだろ?と思うね。主人公はそれで良いの?物語の結末としてそれで良いの?と感じる。
いやね、この展開って結局主人公は最後まで(最期まで)幼馴染に縛られちゃってるんだよね。
一見ハッピーエンドだけど主人公はAIのロボット娘達とずっと一緒に居る事になるんだよね…結果的にはいつまでも内に引き籠ってるのと変わらない状態になるよね…。
主人公の気持ちはずっと・一生うちに向いたまま外には行かず人間の恋人と家族・家庭を作る事もなく5人のロボット娘たちといつまでも・生涯一緒に暮らすんだろうな、とちょっとホントにハッピーなのかホラーなのかわからない終わりになるのよね。
(ロボット娘だから子供が出来ない、と思っているのだけど、どうなんだろ?もしかしたらそこは「HAND MAID メイ」の最後辺りで語られた様に妊娠機能もあるAIロボなのかもしれない…)

 

う~ん、あまりシリアス設定にしない方が良かったんじゃないのかな…(「死」という決定的な別れ、覆らない状況にしない方が良かったかな)。。。
記憶喪失なり意識不明なりの状態に留めておいて最終回で目を覚ますくらいの方が良かったんじゃないの、とは思う、、、まぁそうしたらその分ドラマは弱くはなりますがね。


とまぁちょっと色々とモヤモヤを感じた作品で、
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上