アニメ「ひきこまり吸血姫の悶々」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ひきこまり吸血姫の悶々」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


2023年秋アニメの中では話題になってる様な作品だったので期待していたのですが、なんかその人気(話題になるほどの)に納得がなかった作品。
あーなるほど、これは人気あるのも分かるわ…というものがない、それなのに話題になっているという事に納得がないのですよね。

 


いや、別に酷く悪い所があるとかイライラする部分がある、とかいうマイナス評価になる点は全くないのですが、特に大きくプラス評価になる様な点もなく何が人気なのか、なぜ話題になっていたのだろうと疑問なのですよね…。
(普通/並みの作品のなのに何故か良作評価されている様な感じで納得がないのですよ)

 

 


普段はダメダメな主人公がピンチの時にはその秘められた真の力が解放され敵を倒すという展開・設定なんて過去の作品でもいくらでもあるし、そこがこの作品の人気(話題になるほどの)ポイントとは思えないのですが…、う~ん、なんなんだろ…キャラ萌え人気なのかな、分からん。。。

 

 

 

まぁしかし、良い点というか面白いと感じた点もあるのですよ。
それは「死んでも生き返る」という設定。蘇生魔法があるという訳ではなく世界が(魔核というものが)死者を生き返らせるというシステムとしているのが面白いと感じましたね。
この設定のおかげで色々と思いっきり無茶できる…通常の作品内では大怪我をさせる、意識不明にさせるくらいにしかできない展開をキャラを殺す思い切り展開に出来る様になっていますね。
また、ただ単に「死んでも生き返る」という設定で終わらせていては死や危険、恐怖と無縁となりそれはギャグ設定にもなってしまう恐れがあるのですが、そこはしっかりシステムの例外となる「生き返りを無効にする、本当の死を与える」ギミックも用意されていて物語に緊迫感を与える事も為されていますね。
この「魔核」の設定は面白いと思いましたよ。

 

 


次はちょっとマイナス評価というか疑問なのですが…、
タイトルにもなっている「吸血鬼」の設定は意味あるの?という疑問。

主人公の居る国は吸血鬼種族の国らしいのですが、別に太陽が苦手という事もなく普通に出歩いてるし、蝙蝠に変身したるする事もないし、血を飲まないと生きていけないとか狂うとかいう設定でもないみたい。
なんだろ、もしかしなくても…、主人公が引き籠っている(日光を浴びない)から生まれた設定だったりするの?そしてそこから引っ張られるように出てきた主人公の能力の解放条件の「吸血」…。

主人公の仲間達も全然吸血鬼っぽくないから吸血鬼設定の意味が分からんのよね?他の国の種族みたいになんか獣人の亜種(イヌ族とかネコ族とかトリ族とか爬虫類族とか)で良かったんじゃないの?…吸血鬼らしさを表に出さないのなら吸血鬼族である必要がないと感じるのですよ。
(主人公の能力の解放条件の「吸血」行為で一見、「吸血鬼」の面目を保っているように思えますが主人公以外の吸血鬼…国、種族としての吸血鬼の意味がないと感じられるのですよね)

 

 

 

「良作」なのかなと期待していた分、ガッカリ感もあったのですが、決して悪く作品ではなく
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上