アニメ「呪術廻戦(第2期)」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「呪術廻戦(第2期)」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

 

今作「呪術廻戦(第2期)」を観るにあたって一応「劇場版 呪術廻戦 0」も観ましたのでそれも含めての(というか劇場版も今作「呪術廻戦(第2期)」も同じ感想を抱いた)感想となります。

 

第1期感想で述べたのと同様に「呪術廻戦」という作品はアニメーションとしての作画、演出には目を見張るものがあるのですが、肝心のお話(展開、構成)やキャラクターがイマイチ面白くなく世間の盛り上がりほどには俺的評価は高くないというか低い作品なのですよね。
いやね、決してつまらない・納得がない・イライラするという展開/内容な訳ではないのですが、キャラクターに魅力がなく流れるストーリーをへぇ~、ふ~ん…とただただ眺めてるだけという感じになるのですよね。

 

新キャラなんかもバンバン出てきては旧キャラ達(と言ってもそれほど旧でもなくまた大して深くも描かれていない様なキャラ達)がバンバン退場していくだけ…、キャラとストーリーが上手く絡み合っていない(表面的なキャラ付けだけされたキャラクターがストーリーのバトル展開にただ流されているだけ…)感じで、キャラの魅力/深み/らしさというのが物語展開の中で描かれずただただ消費されていくだけで観ていてつまらない・面白さを感じないのですよね。。。

 

この作品は新陳代謝が激しすぎるので、とりあえず新キャラを増やさず今いるキャラだけで深みを作っていった方が良い様に思うよ…。

 

 

 

また、次の問題として(これも以前の感想で同じ事を語っていた事ですが)、強さ設定の(見せ方の下手さ)問題について。
敵側が圧倒してたと思ったら次は攻守が入れ替わって味方側が圧倒して、かと思ったらまた敵側が圧倒して…みたいな繰り返しでどっちが強いのか弱いのか分からん的な感じなのよね。
特に終盤での主人公と特級呪霊とのバトル。覚醒したみたいな主人公がさっきまで二人係でも苦戦していた相手を一人でガンガン追い詰めるみたいになるのですが、そのあと現れた敵にはまた後れを取るみたいな展開になり…、何故そうなるの?さっきまで見せていた様な超反応のバトルはどうした?という納得のない展開になるのですよね。

 

 

強さの正確な数値化、強さ設定が出来ていない、なんか流れとか勢いだけで(何も考えないで~厳格な強さ設定に基づいたバトルではない~)バトルを描いている感じが否めないのですよね

 


さらに、見せ方が下手(バトルがつまらなく見える要因)だと思う描写が敵の特級呪霊の再生能力。
ダメージを与えても普通に当たり前の様に際限なくポンポンポンポン再生されるから攻撃がヒットしている意味がない様に感じちゃう。
いやね、別に再生能力がダメという訳ではないけどさぁ…、、、ハンター×ハンターで例えるならオーラ総量というものがあって攻撃や防御、戦闘継続時間経過でもオーラを消費する訳でそんな中で失われた体を再生するとしたら(再生部位が大きい程)結構な量のオーラを消費すると考えられるのですよね。
しかし、今作「呪術廻戦」でのバトル中の再生する様を観ていても特に大きくオーラ(呪力)を消費している感じはなくオーラ総量(呪力総量?)とか関係なくポンポンポンポン再生して、再生の度にオーラを消費して弱くなっている様子は全くないのですよね…そこの強さ設定の描写に納得がない。

 

俺は「呪術廻戦」のファンでもないし原作未読だからよう知らんけど、例えば、特級呪霊のオーラ総量が10000、1級呪霊のオーラ総量が1000(くらいの差がある)と仮定して…。
肉体の再生にオーラ総量の1割(10%)を使うと考えて(大部分を失って再生すると考えた場合)それぞれ10回は再生可能となる訳ですが再生の度に確実にオーラ総量が削られるという事になるはずですよね。
(そのオーラ総量が削られている・弱っていく様な描写が皆無である事が見せ方が下手、納得がないという問題)

 

(
仮に、特級呪霊の肉体をオーラ総量の一分(1%)で生成したとしたら100回の再生が可能になる訳ですがそれだと肉体の強度・身体能力も落ちる事(1級呪霊と変わらない強度)となりそれだけ脅威(呪霊の攻撃力、防御力、スピード諸々)も減る事になりあまり意味がない(「鉄」で生成していた肉体を「紙」「豆腐」で生成しても弱くなるだけ、再生回数だけ増やしても意味ないよね)というお話。
また「鉄」の肉体にダメージを与えるためにはそれを構成する以上のオーラをぶつける必要がある(呪術師側)、という描写が必要なのよね、それが出来ている様な描写がない…呪術師側に相当量のオーラがそもそも必要、そしてそれを「凝」や「硬」で集中する描写が必要。
)


なんか、そういうオーラ総量、強さ設定を無視したというか何も考えていない、厳格な強さ設定がない様なバトル描写が俺は観ててつまらない・納得がないと感じるのよね。

 

強さ設定をしっかりして勝てない相手には勝てない、格下が格上に勝つにはその理由・必然・納得を描くべきなのだけど、この作品/この作者はそれができていないのよね。。。

勢いとか展開ありきでバトルを描いている感じでキャラの魅力がないのも相まって観ていても無感情に眺めてるだけな感じ(アニメーションとしての画の力は凄いと感じるけどね)。

 

 

 

ホント作画面(作画の美麗さや演出)は素晴らしいと感じるのですが、中身が…キャラ設定、強さ設定、物語展開に納得がない残念さで
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以下、雑感

 

どうでも良い事だけど「パクリ騒動」について。

グレンラガンは観ててすぐ分かる程で吹いたけど…、そんな知ってるやつが観たらすぐ分かる様に・明らかに寄せにいって・似せて作ってるって事はオマージュでしょ。。。これをパクりって言ってるのは物を知らんというか色々と貧しいやつだなと感じる。

 

 

以上