アニメ「でこぼこ魔女の親子事情」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「でこぼこ魔女の親子事情」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


なかなかに面白かった普通に楽しめた良い作品でしたね。観終わった後にロスを感じるくらいには好きになってたわ。
それなりのキャラ数が登場するのですが、どのキャラクターも表面的なキャラ付けだけではなく魅力があってお話、ギャグも面白いんですよね
いやね、最初こそはなんかベタなというか安易な表面的なキャラ付けかな?と思っていたのですが、観ていく内にそのキャラクターにそのキャラが好きになるくらいには上手くキャラ付けが出来ているのですよね。ホント回を重ねるごとにキャラが良くなって(肉付けされていって)作品全体が好きになる様な造りになっていて、その結果が終わった後にロスを感じるほど良い作品となっていたのですよね。

 


あとこれは作品の内容とは直接は関係ないのですが、土師さんをはじめ声優も豪華で大谷さんや三石さんクラスも出演されていたりと、作品全体の楽しい雰囲気と共に制作側の作品愛が感じられる良い造りだったと思いますよ(三石さんはこういう作品でギャグキャラやってる時が一番いききしてる感じでイイね)。

 

 


まぁただちょっと気になる点を2点ほど挙げると、
タイトルの「でこぼこ魔女」感がちょっと薄い感じなのですよね。いやね、しかしこれはでこぼこ親子魔女以外のキャラがみんな良いキャラをしているが故に~そのでこぼこ魔女の設定・関係性に頼らずとも/設定に物語展開・構成が引きずられる事なく~面白い物語を紡げるからこそ…(以前どこかの感想で、キャラさえ上手く作れていればそれだけで話が面白くなるという旨を書きましたが)キャラがみんな魅力的に描けているからこそなのですよね。

 

タイトルの、でこぼこ魔女親子の関係性を中心に話が展開するという意味ではでこぼこ感は弱い(タイトルとして強調するほど強くはない)と感じるのですが、まぁマイナス評価になるほどでは全然ないですね。

 

 


もう1点は、娘魔女の声…水樹さんのキャスティングについて。
いや、水樹さん自体に思う所がある訳ではないのですが…、OP主題歌を水樹さんが歌っているのを考えると…なんかこのキャスティングって、と勘繰っちゃうというお話。
せめて娘魔女役ではなく母魔女の友達役くらいであれば何とも思わなかった(許容範囲と考えた)かもかもですが…、、、「SHIROBAKO」の声優オーディション会議回(第14話)が思い起こされて、製作委員会のレコード会社のゴリ押しを~政治的キャスティング臭がする~感じちゃうのですよねぇ。
(サブキャラならともかく主役である娘魔女役に水樹さん…って本当に純粋なオーディションで決まったの?となんかスッキリしない感じ。これがもしOP主題歌を歌ってなかったら何とも思わなかっただろうけどね…)

 

 


ホント良い作品だったとは思いますが、基本的にギャグ・コメディな作品なので「良」という評価までは難しいかなぁ…という感じで、
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

2期があるなら楽しみに待ちたい作品ですね。

 

あと、ED曲の途中で予告入れるのイイね。どんな楽曲でもやれる手法ではない、あの感じの楽曲だからこそできる、その見極め(センス)も良いねというお話。

 


以上