アニメ「冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


特段良くもなく特段悪くもない…特に語る事もないという印象の作品でした。
(作画はもう少し頑張って欲しい感はありますが…)

 


まぁ悪い所がない訳ではありません…。
まず、この作品の主人公はタイトルの「娘」の父親の方になるのかな?もしかしたら「娘」の方かもしれない。または父娘両方か。何にしても主人公が誰か(どちらか)分からない程に主人公としての意義やキャラが弱いという事。
父親が主人公だとしても…父親を中心とした物語展開の弱さ・起伏の薄さという問題があり、娘が主人公だとしてもファザコンという表面的なキャラ付けのみのキャラで大して魅力を感じない(作画の残念さも相まって)主人公となってしまっている問題があるのですよね。

 

 


あと、なろう系でよくあるタイトルで内容を説明するタイプの作品ですが…、タイトルが弱いというかタイトルで説明しきってないというかタイトル詐欺とまでは言わないけどあまり意味がないタイトルになってしまってる感じなのですよね。

 

 

いや、俺がタイトルから想像していたのは父親を優に超えてSランク冒険者になってた娘と親の物語みたいに思っていたのですが、父親もSランクで充分通用する様な強さを持ってるみたいなのよね…それなら(父親もSランク相当に強いのならば)「Sランク」云々の意味が弱くなるし、「都に出て行った」の部分も意味がない、タイトルで全部内容を説明するタイプの作品としては意味がないというか表現できてない・失敗しているという感じなのですよ。

 

 


他には強さ設定もよく分からない、あまりうまく表現・説明できてない感じ。
父親も強いは強いんだけど別に最強という訳でもないっぽい(ベテランSランクには勝てないっぽい)だったり、なにが出来るとSランクなのか(例えば覇気が使えるとかセブンセンシズが使えるのが最低条件だとか…)ランクを最上級でスタートさせてるから他者との比較での強さ設定が出来ていない、考えられていない、納得がない強さ設定だと感じられるのよね。

 

 


あとはストーリー構成、物語展開も弱い。
娘にはなんか秘密(本人も知らない)があるようだけど結局最後まで明らかにはされず作品が終わりました。
その秘密によって父親との関係に隔たりが出来てそれがドラマになるという事もなくなんかちょこちょこイベントが起こって終わったというなんか綺麗にまとまっていないというか物語が本当の意味でまだ始まってすらいないとも受け取れるプロローグ部で終わったという感じで1クール作品の構成としてどうなの?と思う訳ですよね。

 

 

 

物語展開/シリーズ構成、世界観・強さ設定、キャラクター、ついでに作画も…、諸々もう少し頑張って欲しいと感じる作品でしたね。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上