アニメ「ログ・ホライズン」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ログ・ホライズン」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

第1期第2期の放送から7,8年の時を空けての第3期となりますが、何とな~くは覚えてましたね。
毒にも薬にもならない様な作品はタイトルを見ても「これ観たかな?観た様な気がする…でも内容全然覚えてない」という感じになるのですが、
この作品は何となくは内容も覚えていたので前シーズンはそこそこ面白かったと記憶しています。
ただ、第1期は面白かったけど、第2期は微妙だったなという感じだったかなと…。

 

で、今作(第3期)ですが、観始めてすぐは何か地味な作品・物語展開だな~と思っていたのですが、観ていく内に段々と面白くなってきます。
それはやはり、しっかり設定、構成が出来ているからなんでしょうね。
小さいエピソード自体はそこそこ面白いんだけど…「ログ・ホライズン」という作品全体で見たとき、物語が綺麗に構成されているかというとちょっと…、という感じの作品なんですよね。

 

ログ・ホライズン」はゲームに閉じ込められた系の作品ですが、閉じ込められたと言いながらも「サーバ」というメタワードが普通に出てくるし、
もし「ゲームに閉じ込めた」黒幕が誰か居たして、何のためにやったのか、そしてどうやって「普通にゲームからログアウトできなくなっているだけでなく死んだら記憶が欠落して蘇る仕様」みたいなのを実現しているのか、オカルト・ファンタジーなしに説明・納得を作れるのか疑問なんですね…。


そして主人公達の目的もよう分からんのです。ゲームからログアウト・現実へ帰還する事、を目的とするならアキバで色々せこせこやってる事は冗長で目的に近づいてる気が全くしないんですよね。
分かりやすい「目的」を定め、主人公達の「行動」がその目的に近づくためのものなら良いのですが、主人公達の「目的」とその「行動」が繋がって見えず(ものすごく遠回りしている様に感じ)作品全体としてみたときに面白さ・構成の巧さというのを感じないのです。

今作の第3期も、作品全体として見たときほとんど話が進んでいない様に思える内容で評価としては「可もなく不可もなく」となります。


以上

 

アニメ「ワールドトリガー」 ~感想 漫画についてもちょろっと

録り貯めしていたアニメ「ワールドトリガー」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


ここ最近(4~5年内)でアニメ化されたジャンプ作品の中で一番面白いですね。
アニメが面白かったんで観終わってすぐにコミックス全巻買い揃えましたよ。
それほど原作がシッカリ作ってあり面白いのと、アニメが原作の良さを最高に上手く引き出し制作されています。

 

具体的に述べると、
まずやはり、原作者・葦原さんのトリガーの設定やボーダーという組織の設定造り、そしてキャラクターとストーリーの構成の巧さが素晴らしいですね。
作品造りにおいて自分が一番重要と考えている「世界観やキャラクターの設定、ストーリー構成」にシッカリ「納得」が作ってあるのが良いです。


コミックス読んでみると原作者の葦原さんはおそらく連載始まる前からかなり細かくトリガーやボーダーの設定について作り込んでいる様に思えます。
その設定の作り込みが物語に「説得力・納得」を産み作品を深く、面白くするんですよね。
そしてなにより特筆すべきなのは葦原さんの描く集団戦・組織戦の巧さですね。
設定の作り込みが上手いだけの作家ならチラホラいますが、その設定とキャラクターやストーリーを上手く絡めた構成が出来る人なんてそうそういないのですよ。
葦原さんはそれが上手い!良いな~好きな作家だなぁと感嘆する思いです。


コミックスのカバー裏のキャラクターの設定表?みたいな作者プチコメントを見てみると、主役級でもないサブサブキャラ(A級トップランカーでもないB級下位隊員)みたいなボーダー隊員一人一人についてまで書いてあり、キャラを結構作り込んであるんだなと感じます。もしかしたら荒木さんの様にキャラの身上調査書を一人一人作ってるのかなとも思えます。
そしてこういうキャラクターをただ設定するだけではなくて組織戦として上手く使って描いているんですよね。

 

たとえば、集団戦・組織戦が上手く描けていない他の作品では、序盤・中盤で主人公達の壁になる中位ランカーが居たとしても、主人公達が壁を乗り越えた後はその中位ランカー達はもはや空気となってしまいます。物語終盤の成長した主人公達について行けるのはトップランカーのみとなり、ほぼ集団戦・組織戦として意味をなさない描かれ方となってしまうのです。
そういった作品が多い中、葦原さんの描くボーダーという組織の集団戦・組織戦はB級隊員であってもA級をサポートする・組織として連携する、B級はB級の役割を果たすといった描かれ方がされていてしっかり組織として機能しているのです。敵の大将クラスには歯が立たないB級隊員で、大将クラスにはA級トップランカーが当たる事になりますが、B級隊員は何もしない訳ではなく・役に立たない訳ではなく、しっかり「組織」として戦いA級隊員のサポートをする描き方が良いのです。
そしてこの組織戦を描くための下地になっているのがボーダー内での「ランク戦(模擬戦)」であり各隊員のキャラクターを見せつつ、また各隊の特色・役割を見せつつ、
たとえランク戦(模擬戦)の結果が良くなかったとしても次の「実戦」で反省が活かされる事になったりしっかり見せ場が作られているという構成が巧いのです。

 

このランク戦(模擬戦)と実戦が交互にくる配置・構成も良いですね。
ゆる~い雰囲気のランク戦(主人公達にとっては目的があり遊びではないけれど)と緊迫感(命は失わないけど拉致される)を持った実戦…、
週刊連載の漫画としてホント上手な「波」の造り方だなぁ~葦原さんは最初からこういう構成考えてたんだろうなと惚れ惚れしますよ。

 

ランク戦での各キャラクターの考え・作戦やそれを解説するセリフ・内容にも説得力・納得が造ってあり読んでいて面白いです。
「納得」が造れているかどうかに重きを置く自分としては本当にどストライクな作品で今一番続きが楽しみな作品です。

 


で、続いてアニメーションについてですが、
こちらも良いですね。おそらく作者が頭の中で描いていた画が本当にそのまま動いているという感じで制作されているのではないでしょうか。
漫画の雰囲気そのままで(自分はアニメから漫画に入った口ですが)丁寧にしっかり作ってあり良作だと思います。
まぁアニメオリジナルの話は微妙でしたがね…やはりワールドトリガーの面白さは葦原さんの構成力によるところが大きいのだと感じますね。

あと、エネドラに古川登志夫さんを持ってきたとのはアニメスタッフグッジョブですね。まさかの大ベテラン登場に驚きましたがめちゃハマってましたよ。 

 

原作自体の面白さ+原作の良さを上手く引き出したアニメ作り~作品全体としての評価はもちろん「良」の作品となります。
第3期楽しみです。

 

ただ、やはり気がかりなのが葦原さんの容態ですね。

本当に面白い作品を描ける稀有な人なので無理せず養生して欲しいです。

 


以上

 

アニメ「ホリミヤ」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ホリミヤ」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


キャラクターの設定や話の構成もつまらない、おかしい…ダメな作品。

 

告白してきた相手を振って翌日その相手が泣いてるのを見て「(何で泣いてるの?)→さぁ?」という怖いキャラ設定の堀。いや、意味わからない、人の心がない人設定なの?
第2話の構成もおかしい、
生徒会メンバーでもないのに生徒会の仕事やらせておいて、頼んだ仕事の書類紛失の責任を問い質す生徒会長と一緒になって責める生徒会メンバー。
衆人環視の中、関係ない人間に仕事頼んでおいた責任を問うなんてどういう思考してんだ?周りも周りで生徒会の味方の様な雰囲気で意味わからん。
イヤイヤどう考えても生徒会メンバーおかしいでしょ…これで、もし生徒会長一人がいけ好かない奴で堀を厭味ったらしく責めるというのなら話の構成としてまだ分からんでもないけど…
生徒会メンバー全員で堀を責めて、周りの生徒も生徒会側に寄るとか意味わからんわ。本っ当にまともに構成が出来てない。

何故この設定、構成で良いと思ったのか、普通に考えておかしいのに、漫画原作の担当はなぜダメ出ししないのが信じられない…全く仕事してねえじゃんとキャラクター設定からお話の構成までイライラする、「納得」が全く造れていない作品でした。
漫画原作者が出してきた設定やネームについてこれおかしいんじゃない?無理あるでしょ?ココはこうした方が良いんじゃないの?みたいな事を何故言えないのか…
まぁスクエニだからねぇ、担当編集のレベルもこんなもんで仕方ないのか…
一人で物語を創るのではない強みを活かすべきなんだけどそこらへん分かってないんだろうね。


また宮村のキャラクターについても…良く分からない理由・感情の動きで友達タコ殴りにするサイコだしホントメチャクチャなキャラ設定だな…そりゃハブられるわ…
そのハブられ宮本が特に自分から行動を起こし何かした訳でもないのに急に仲間・友達ができる…みたいなくだりアホか…意味か分からん話の構成だわ…


そもそも宮村がピアス空けた理由やタトゥーの理由も意味不明です。自分が嫌になって…みたいな事は何となくは語られますが、それでもピアス穴一つ空けるくらいで良いだろう…耳に何個も穴空けて口にまで空けて身体にまでタトゥー彫るとか意味分からん…相当だぞこの闇の深さ…
また放課後は学校での姿とは打って変わって「メガネなし、髪も上げて、ピアスもフル装備」と何を考えてそんな格好して外を出歩ているのかについて何も語られていません。
「なんかヤバい人…」みたいな感じでも良いから他人から見てもらいたい・その存在を認めてもらいたいという不良少年の心境なのでしょうか?
しかしそれなら学校でも不良不良しないところが訳わかりません。全くどういうつもりのキャラ設定なんだろう…
また急にピアス空けたりやタトゥー彫ったりした息子と親との関係も語られていません。(店を手伝ったりしていて関係は良好なようですが、息子のその突飛な行動・奇行についてどう思っているのか全く語られずよう分からんのです)
なんでそこら辺をしっかり描こうとせんのかね、理解できん。描く気がないなら最初からそんな設定にしなけりゃ良いのに…
と初っ端からイライラしっぱなしでした。。。


中盤は生徒会メンバーの話にもなり、ここで生徒会メンバーキャラの深堀するのならなぜ初登場時にもう少し印象を好く思われる様な描き方ができなかったのか…
この辺りでもお話の構成が出来ていないことが見て取れます。
キャラ設定と物語を絡ませた構成が全くできていない観ているのがキツい作品でした。

(あー早く終わらんかな…という思いで観ていました)

 

あと、これは個人的な思い込みかも知れませんが、登場人物二人の名前を冠したタイトルってどうしても「セトウツミ」みたいな二人が中心の駄弁りものを思い浮かべてしまうのです。
それがこんなワヤ設定のヘボ構成の恋愛ストーリー物だとは…ガッカリを超えて怒りさえ感じてきます。
二人の特殊な関係性の物語でもないのに普通の恋愛物っぽいタイトルで良いはずなのに、なぜ二人の名字を冠したタイトルなのか…とタイトルでもイライラを募らされます。


唯一、まともにキャラが構成が出来ていたのは堀の親友の娘だけですね。まぁオーソドックスな構成・展開ではありますが、オーソドックスだからこそ唯一まともに構成ができていたのでしょうね。

 

作画、アニメーションについては可もなく不可もなくですが、
(作画で良いと思ったシーンが一つあり、それは生徒会のメガネっ娘の泣くシーンは良かったですね)
設定、構成がダメダメで作品全体としての評価「不可」の作品となります。

 


この作品を観て改めて思ったのは、設定や構成がメチャクチャ・全く出来ていない作品を観てイライラする自分を認識し、やっぱり自分が一番重きを置いているのはココなんだな~設定や構成に「納得」がない~と一番許せないんだなと感じましたよ。

 

以上

 

アニメ「約束のネバーランド」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「約束のネバーランド」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


拡げた風呂敷を『綺麗に』畳む事ができなかった作品。
評価としては可もなく不可もなくとなります。
画、アニメーションとしては良かったのですがお話・構成がちょっと残念な作品だったのでこの評価となります。


第1期第2期とあり、比べると第1期の頃はまだマシでしたが、自分は正直第1期の頃から不安はありました。
農園からの脱出がメインとなる第1期ですが、出荷の「システム」が整ってしまっている世界…たとえ農園を脱出したとしても子供達だけでは最早どうする事も出来ないのではないか、一生逃げ隠れしながら生きて行くしかないのでは…とその希望の光の見えない逃避行に面白さを見出す事ができませんでした。
農園からの脱出がゴールであったなら第1期は良作となっていましたが、そんな簡単に終わりそうにない雰囲気の作品でしたからね…
簡単に終わりそうにない・畳めそうに風呂敷を拡げた結果が…あのメチャクチャに急いで無理やり畳んだ様に見せて収束させた終わり方ですよ…。

 

何か特別な能力がある訳でもないただちょっと頭の良いだけの子供が既に体系化された世界のあり様を変えるなんて不可能でしょう…そこに「納得」がないのよね…


ムジカという物語のキーマンとなる鬼との偶然の出逢いが物語を都合よく展開させる事になるのですが、1000年前の約束やムジカの血の設定など良く分からん・納得できない事が多いのです。

 

たとえば、1000年前の人間と鬼の戦いはどうして鬼に譲歩するような形で幕引きをしたのでしょう…食わせなければ退化する・知能が低下する/維持できないという弱点を抱える鬼相手に何故譲歩する必要があるのでしょうか?

人間世界の文明を見るに明らかに鬼世界の文明より進んでいて技術レベルも段違いだと思うのですが、その科学力で簡単に駆逐できなかったのでしょうか。。。また子供のノーマン一人に完成させられる様な対鬼用の薬品を人間側は当時誰一人作れなかったというのでしょうか…
鬼相手に譲歩しないといけないほど追い詰められている状況だったのでしょうか…分からない、納得がない。

 

そして、ムジカの血についても…
ムジカの血を飲めば退化せずに済むというご都合設定、ここに何の説明もありません。
また、管理・統制したい鬼の王の思惑からムジカの血を飲んだ退化しなくなった鬼たちは一度滅ぼされた過去があります。
今回エマ達のため?もう一度同じ事(自らの血を分け与える)をしますが、何故また同じ事をしようと決意・覚悟したのか、また失敗するかも知れない・また滅ぼされるかもしれない…
今度は失敗しないための策があるのか?何か入念な準備をしていたのか?そういった説明・納得がないのです。(エマ達に何か希望を見た?見たとしたら具体的にどんな?それとも深い考えもなく感情で動いた?)


この辺り(農園編以降がワヤクチャなの)はおそらく週刊少年ジャンプのアンケート至上主義による弊害ではないかと考えています。
作者は農園編で読者を惹きつけ人気を得ようと農園編まではシッカリ構成していたのではないでしょうか。
もちろんそれ以降の話も何となくの構想はあったのでしょうが、アンケート如何によっては打ち切りも考えられるためあまり深く設定を作っても描けるかどうか分からない、と考えて大まかな設定のみだったのではないでしょうか?
その結果が2期のあの惨憺たる様だと思われるのです。

 

アニメ第2期は、色々とカットされた原作エピソードがある様ですが(原作読んだ事ありません未読です)、全編放送されたとしても自分の感じた疑問は解消されなかったのではと考えています。最初(第1期)の構成から見てあまり上手いとは思えない造りでしたからね…

 


しかしまぁ物語の構成とは別の話ですが、色々と原作を大幅カットして無理やり2期で終了させる事をやったフジテレビ…
おそらく鬼滅の刃のTVシリーズ続編をフジテレビでやるんだろうけど、こんな事やってるフジテレビに任せて大丈夫かと不安になりますね。

 

あと1クール分だけ枠を与えていれば良かったのに…鬼滅の刃の先行投資的な意味で…フジは自らわざわざこんな前科を作ってどうすんのさって感じです。


以上

アニメ「弱キャラ友崎くん」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「弱キャラ友崎くん」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


結構面白かった作品。限りなく「良」寄りの可もなく不可もなくの評価の作品となります。
続きが気になるので原作買おうかなと考えてるくらいお話が良かったです。

 

ヒロイン・日南が語る人生というゲームについて努力云々や自信云々は共感・納得する部分もあり、また作品のコンセプトも分かる導入となっています。
しかし、序盤はちょっと説教臭く感じる部分もあり、特に3,4話くらいまでの内容は~
なんかの自己啓発本をアニメにした様な(それかドラッガー経営学をアニメにした某作品の様な)作品かなとも感じました。
3話切りという言葉がある様に、掴みが重要な序盤で言いたい事は分かるのですがその説教じみた展開にちょっと…
序盤、主人公達の周りのキャラたちが課題のための道具としてしか映っておらず、そういう意味でエンタメ色が薄いというか話の起伏・盛り上げが弱いかなと感じていました。

 

しかし中盤からはサブキャラ達も深掘りされて行ってと課題とも上手く絡ませ面白くなっていきました。
(なんかこの中盤辺りは、設定こそ違いますが、「ReLIFE」を思い出しましたね)

 

あと、これは終盤の展開とも関りがあるのですが、主人公の「誠実さ」が描かれてるのが好感持てて良いキャラクター設定ですね。
日南の出す提案・課題に対し読者、視聴者が疑問に思う・不満に感じる事を主人公に言わせてくる、そのキャラクター設定が良いのです。
(たまに全く好感の持てないキャラクターの主人公がいたりしますが、好感の持てない主人公の作品なんて観ててイライラするから嫌なのよね)


お話やキャラクターは良かったのですが、アニメーションとしては特に良くはなかったんですよね(作画が一部不安定になったりしましたが、特段悪くもないという感じ)。
総合的な評価は可もなく不可もなくとなりますが、
お話の続きが気になる作品で可能なら(原作ストックがあるなら)すぐにでも2期が観たい感じの面白い作品でした。


以上

アニメ「回復術士のやり直し」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「回復術士のやり直し」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


何だこのアニメは…
CMで原作小説が累計170万部と紹介されていましたが、
え?このアニメの内容の小説(ライトノベル)が…こんなライト官能小説が170万部とか世も末だなと感じました。

お話の設定も何でもありみたいになっていてちょっと…という感じです。
ヒールの魔法で変身、記憶操作、他者の技術をコピーと何でもありになっています。
何か良く分からんけど、おそらくこの作者の中では「ヒール」は「治す」ではなく「直す」なんでしょうね、それとも区別がついてないのか。。。


あと、アニメーションとしての感想で、
内容が内容だけに見せられないのかも知れないけどそれでも止め画を流すだけではなく何とか工夫せんのか、考える事をしないのかとゲンナリです。
というか、何故この作品をアニメ化しようと思ったのか。


なんか評価するのも馬鹿らしいのですが、限りなく不可寄りの「可もなく不可もなく」の評価となります。


以上

アニメ「呪術廻戦」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「呪術廻戦」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


期待値が高かっただけにちょっとガッカリした作品。
評価は可もなく不可もなくとなります。

 

色々と話題になっているのは知ってたので、乗り遅れないようにと2クール一気観しました。
作画については、その美麗さを褒める以外にはないのですが、肝心のお話やキャラクターがあまり自分の中で盛り上がらない作品だったのよね。
一時期は(SPY×FAMILYの日記参照)、呪術廻戦の原作コミックスを買おうかとも考えていた作品ですが、買わなくて良かったかもなという感想を抱きました。そんな作品。


アニメーションの画の美麗さについては本当に文句のつけようもないのですが、問題は肝心のお話やキャラクターがイマイチ面白くないのよね。
呪術廻戦のお話では、序盤から特級と呼ばれる最上位の敵が出てきて主人公達と何度か戦いますが、これを撃退しています。
まずここに面白みを感じない…強くなる過程や特級の敵を退ける主人公サイドの強さに説得力・納得が作れてないのよね。

特級の強さの描き方も微妙だしね…
普通は下位の敵から倒していって徐々にレベルを上げて行く~2級でも苦戦したのにさらにその上に1級が居る…そのさらに上に特級が…~みたいな
描き方をする事で敵の強さ・絶望感を表すのですが、最序盤から特級を出しちゃってるので強さの凄さが分からないのよね。

そしてそれを撃退しちゃう主人公サイドの強さの描き方も問題。
主人公サイドの仲間はみんな最初から特級を撃退できるほどの強さを持っていた訳ではないと思われますが、苦戦しならがも結果的に撃退する事に「納得」がありません。


こういうのは作者が自らの内にシッカリとした「強さ設定」を持っていないのが問題だと感じます。
別に表に出さなくて(裏設定として持っていて)良いので、例えば強さを数値化するなどしてたとえば「特級の敵は53万、主人公は139で、どう逆立ちしても特級には勝てない」
みたいな設定が作者の中にあれば良いのですが、その様な強さ設定が感じられません。…なんか頑張って戦ってたら主人公の強さが139→100万になってその結果勝ったでは納得がないのです。
~元々の主人公の強さが実は2万あって、そこに加え事前に準備していた色々な作戦・罠に嵌めて敵の力を10分の一まで落とし(53万→5.3万)、さらに主人公が特別な技を使って力が2倍になり(2万→4万)、そして仲間たちの助力を得てようやく特級の敵に辛勝する(5.3万 vs 4万+α)~
の様な数値化する事で主人公達の勝利に「納得」が作れていれば良いのですが、本作にはそれがなく死に物狂いで戦っていたら何とか勝った…みたいになっているのです。
え?主人公達は特級の敵を屠れるほどの強さを元から持っていたのか?勝てないものは勝てない、格下が格上に勝つのならばその理由・必然を描くべきだと考えています。
作画は素晴らしいけど、お話自体の展開や強さ設定に納得がない…という評価の作品。

 

以上の事から、作画の足を引っ張った原作そのものの構成・設定のために最終的な評価は可もなく不可もなくとなります。