アニメ「まえせつ!」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「まえせつ!」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


「お笑い」という難しいテーマを扱った作品ですが、それにしてもキツい…、全12話観るのに途中何度も中断し結構時間が(4~5日)かかりました。

 

なぜこの作品を映像化・アニメ化したんだろう…まぁ「らきすた」の作者の作品(キャラクター原案)だからでしょうね。
それにしても原作でも人気あったのかしら…いや人気あったからアニメ化したんだろうけど…本当に人気あったのだろうかと感じる内容です。。。(アニメ化企画ありきの漫画かな?)

 

作品の中で「面白い」笑い、「面白くない」笑いを意識的に作り視聴者を納得させる物語を構成しなければならない、というギャグ作品とは全く異なる難しさ(画で笑わせるという事ができないというかやってはいけない難しさ)
があるのは理解するのですが、この作品では色々とダメな点が目に付きます。


まず何よりダメなのが「お笑い」舞台のシーンをフルで流さない事です。
終盤の舞台シーンで最初だけ見せて途中でフェードアウトするという濁して終わる様なシーンが何度かありガッカリしました。

最初(第1話)の頃の舞台と比べて終盤の話数の舞台ではこれだけ上達したという事を見せるためにもフルで流す必要がある~濁してはいけない・逃げてはいけないところだと思うのですが…、
「お笑い」をテーマに扱っている以上そこはしっかり描いて欲しかったのです。

 

そして次に画の問題。キャラ原の絵が元からしてゆるい絵なのですが、キャラ原のゆるさとは別問題として作画がちょっと酷いかなと感じます。


1話の時点でちょっとデザインが崩れている画があり「えー?」となりました。
元々の絵がゆるいのと作画が雑・粗いというのは違うのです、、この作品のアニメーションとしての画が粗いのです。

(以前感想を書いた「魔王城でおやすみ」と比べると、同じゆるい画ですが、「魔王城でおやすみ」の方は描くべきところはきっちり丁寧に描いているのです)


アニメ「まえせつ!」は話も画も半端で残念な作品でした。