アニメ「見える子ちゃん」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「見える子ちゃん」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


CMでホラーコメディとして紹介されてたみたいだけど、コメディ要素どこにあった?

 

まずジャンルが分からんのよ。ストーリー物としてやりたいのかギャグ作品の単発物(1話完結物)としてやりたいのか?

視聴前に想像してたのは、
今時のJKなノリの主人公が、霊をガン無視して話が進んで行くギャグ作品だと思っていました。
その想像の中では、登場する霊もどこかコミカルな感じで気付いて欲しくて色々と頑張って、しかし主人公は無視を決め込む、とそこに笑いが生まれる…様な話の展開だと想像していました。

 

ところが、霊がただただ不気味に描かれてるだけ、主人公も怖がってるだけ、で笑いにならんのよね、どうしたってコメディにならんのよね。
霊をコミカルに描くか、主人公の反応を有り得ないほど華麗にガン無視するかしてそこにギャップが生まれるように描かないと、ただおぞましい姿の霊に主人公が怯えてるだけ、という「普通」の反応の画になり、なんの面白味もない・笑いも生まれないのですよ。


しかし、かと言って霊能少女が精神的、能力的に成長するストーリー物とも違うし…とジャンルがよう分からんのです。
ストーリー物としてみると展開がもの凄く弱いのよ…。
ストーリー物としてやるなら、倒すべき敵(霊)や対抗手段、必要キャラ(仲間キャラ、師匠ポジのキャラ)の配置が全然なってないし…とギャグにしてもシリアスにしても構成がダメダメなので
原作者・制作側がどっちのジャンルでやりたいのかホントわからんのです。
あと、ちょいエロ要素もあるし…もう何がしたいの?って感じの造りです。

 

また初っ端の内は真のホラーかとも考えてました。家族との描写が怪しくてもしかしたら主人公以外の家族は全員…というがっこうぐらし的なオチが最後の最後にくる物語構成かも、という想像もしてました。まぁそこは早々に片付いて良かったのですが、その後の展開が上述の通り…なのです。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

最後に、評価とは別に気になる点があります。。。それは、
最終回の最後の提供シーンでの演出、面白いけど…良いの?
なんか提供してる角川が呪われてるみたいになってるけど…
まぁもちろん制作側は角川に了承を取ってやってんだろうけどさぁ、
TVの提供シーンなんか見てると、提供スポンサー名以外の文字にはボカしが掛かるほど提供シーンは神聖視されてるみたいなのに、
スポンサーを呪われてる風に扱う演出に凄い事やるなぁと感じましたとさ。。。


以上