アニメ「SPY×FAMILY」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「SPY×FAMILY」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


お話の内容についての感想は「漫画「SPY×FAMILY」感想」で語っているので割愛します。

ただ、付け加えるなら原作をまんま起こしただけの脚本でガッカリしたという点が挙げられますね。
俺が上記リンクの漫画感想内で述べている「『アーニャも~ぴんち』の部分に引っ掛かりを覚える」箇所…、
SPY×FAMILY」のアニメの監督や脚本家が俺と同じ様にアーニャのモノローグに対して引っ掛かり・違和感を覚えて
当該セリフ(モノローグ)を原作漫画まんまではなくアニメでは変更(「ちち しんじゃったら 悲しい、絶対イヤだ」等)してくれる事をちょっとは期待していたのよね…それがなかったのがガッカリ・残念なのです。

(違和感を感じる・引っ掛かりを感じるセンスを持ったスタッフであって欲しかった)


あと、お話に関連してシリーズ構成について。
まず、分割2クールという形態。。。勿体ないよね
間に1クール空いてしまう事で勢いも落ちちゃう…連続2クール枠取れなかったのかね、損してると思うよ。

 

次にシリーズ構成について。
今作は原作漫画に忠実ではあるのですが、それ故にシリーズの締めとしての話が弱いのよね。
原作漫画のお話の中で、1クール2クールアニメの締めとしての大きな区切り・転換点となる様な話って未だないんですよね。。。
それは例えば、今のところは3人(ロイド、ヨル、アーニャ)はそれぞれの利害の一致・保身のために一緒に居る様な感じですが、「任務」の為や「利害」とは関係なく一緒に居たいと自覚・認識する様なお話が欲しいんですよね(漫画感想の中でも同じ事を述べていますがね…)。

そういう大きな区切り・転換点となる様な話をもういい加減に欲しいな(コミックス10巻も出ているのなら)と感じるのですよね。
…そういうお話が未だにないから原作漫画に忠実にアニメを制作いるだけでは1クール2クールの締めとしての綺麗なまとまりのあるお話が出来ないのよね…、
先述のアーニャのモノローグ部の件といい1クール2クール作品の締めとして弱さといい、何も考えずただただ原作に忠実なだけのアニメを作っている監督・脚本家にガッカリなのですわ。

 


で、お話関連については以上で作画・アニメーションについてですが、特にいう事ありませんね。
Clover Worksが絡んでいるのならもう言う事なんてないですよ。

 

あと、「アニメーション」は「漫画」とは異なりテンポ・間や声、動きが加わる事になりますが、それが「漫画」アーニャの面白さ・可笑しさをどこまで表現できるか・「漫画」の面白さが「アニメーション」になる事によってどれだけ失われるか不安があったのですが心配していたほどに悪くはなりませんでしたね、漫画の魅力の7~8割は表現されていたと感じたので充分ではないでしょうかね。
(まぁそれでも今作アニメ「SPY×FAMILY」のアーニャを観て思ったのは、「よつばと」はやはりアニメにしない方が良いな…アニメではおそらく原作漫画の5割ほどしか魅力を引き出せないだろうな…と感じましたよ、しみじみと)

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上