アニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!ω」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!ω」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

以前の「宇崎ちゃんは遊びたい!」(1期)と比べると俺の中の評価が上がった今作「宇崎ちゃんは遊びたい!ω」(2期)。


それは作者?アニメ制作側?が主人公とヒロインの関係性を積極的に進めようとしている点に好感が持てるからなんですよね。
(原作は未読なのでアニオリ展開なのか原作準拠の展開なのか分からんけどおそらく原作準拠だろうね)
こういうラブコメ系の続編って1期で語られた関係性とほぼ変わらない関係性が描かれるだけの2期(たとえばシーズンイベントエピソードが追加される程度で関係性自体は1期の時と変わらないほぼほぼ)というパターンがほとんどだからね。
それが今作「-ω」では結構関係性を進めてきたからね、驚いた。
作者はこの作品をダラダラと続けるつもりはない、しっかりと結末を見据えて描いているんだなと感じられ好感が持てるのでした。

 

 

まぁそれでも気になる点はあります。
主人公はヒロインに対してその気があったの?と疑問なのですよね。1期を観ていた限りヒロインに対し特別な感情があったようには感じなかったのよね。
他のどの女性キャラよりも主人公にとってはヒロインが特別、という描かれ方がされていないのよね(この作品にはラブコメには必須のライバルキャラ的存在が居ないのよね)。
その特別感(ヒロイン・宇崎でなければいけない理由)が描かれない内にヒロインとの関係性を進めるお話をやっちゃうからちょっと納得が足りないのよね。。。そこが問題(ダラダラ続けようとせず関係性を進展させようとしているのは良いけどその進展のための「納得」が描けていないのが問題)。
(主人公がヒロインを選ぶ理由は何?ただ高校時代からの付き合いだから?ただ強面を恐れず近づいてくる異性だから?それ以上の何かがあるのか…、なぜヒロインでなければいけないのかの理由の描写不足が問題)

 

 

と、アニメ第2期での、この関係性の進展を描く構成に好感を持って観ていたのですが最終回…、、、結局はどちらかが告白したりする事はなく決定的な関係性の変化が訪れなかったんですよね…そこにガッカリですわ。。。
いやね、物語の中盤~終盤の展開を観るにもう最終回は告白して終わり・ハッキリとした関係性の変化が表れて終わりを想像/期待するよ…それがあの最終回の肩透かし・視聴者をガッカリさせる(期待の)裏切り、とかなり酷い・残念な最終回でしたね。

 

なんかwikiみたら原作まだ続いてるみたい…もしかしてダラダラ続けようとしてんのかね…、下手に引っ張る事なく関係性を積極的に進め様としているとその潔さに好感を持っていたのだけど俺の勘違いだったのかね、、、と原作者にもガッカリ。


…もし、原作があと数話で終わる様な展開まで進んでいるのであれば原作より早くアニメで決着させても良いと思うのよね(アニメ「ボールルームへようこそ」方式)。
そうでない(原作がダラダラ続いててストックが充分にある)のならば2期のシリーズ構成がダメだし原作のダラダラ構成もダメ…。2期をアニメ化するなら原作の最終回を待ってすべきだったかなと考えますね…。

 


脚本、シリーズ構成、作画、演出など特に褒める所なく
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。
(もし仮にアニメで関係性の変化をきっちり描いた最終回であったとしても評価は「可もなく不可もなく」から変わらないですがね)

 


以上