アニメ「弱キャラ友崎くん 2nd STAGE」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「弱キャラ友崎くん 2nd STAGE」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

第1期の感想」でも語っていたけど相変わらず自己啓発本ラノベ調にした様な内容のアニメ作品。


前期の評価では限りなく「良」寄りの可もなく不可もなく、としたことからも基本的には好きな作品なのですが、う~ん、今作はちょっと色々と残念な感じだったのですよね。

 


まず、序盤のいじめ展開。元々の自己啓発計画から外れた突発的なものであるし、まだ主人公が自分の変革も途上な内に他者への啓発・変革に取り組むなんてちゃんちゃらおかしいし(最悪主人公の指南役であるヒロイン娘ちゃんが関わっていればまだ納得があったけど)、そして何より「イジメられる側にも問題がある、だから変えよう/変わりたい」という展開に納得がない。
(イジメる側、イジメられる側…どちらが悪いかと言ったら100%イジメる側が悪いに決まってる。仮にイジメられる側に何か問題、原因、きっかけがあったとしてもそれは一対一で解決すれば良い話であってそれが多対一とイジメの構図になった時点でそこに正義はないのですよね。
ヒロイン娘ちゃんはその思いがあってちびっ子娘ちゃんの変革に乗り気じゃなかったみたいだけど…)

 

で、その解決もなんか都合よく丸く収まったみたいになってるけど、まぁ有り得んだろ…、と納得がない展開。
綺麗に収めきれない・納得がない展開にするなら最初からやらなきゃイイのにと思ってしまう。。。

物語のメインである主人公の自己啓発計画とも関係ない(主人公の成長に影響しない訳ではないけど)イレギュラーな出来事である上にそれを綺麗に納得がある形で収めきれてないという構成にちょっとガッカリなのですよね。

 

 

 

次に文化祭編/恋人作り編について。
まず、最終話の展開というか主人公の選択…。
絶対にあのポニテ娘の方が良いだろ…。本好き娘を選んだ理由に全く納得を感じなかった。
なんだろ?同情的な気持ちで選んだの?なんかそういう風にしか感じ取れなった。積極的に本好き娘を選んだというよりかは消極的に選んだ様に感じたのよね。そんなんで良いの?前期の主人公の考えからすると相手に対して失礼とか自分の中の正しさ・誠実さとして許せないとか考えそうなもんだけど、と納得がないのですよね。

 

途中の劇中劇の登場人物とリンクさせてた様な内容だったけど…、正直劇中劇の話は半分流して聞いてたからよう分からんかったのよね。
いやね、文化祭の劇なんて、しかもオリジナル脚本なんて積極的に参加してノリノリでやった記憶なんてないから(イヤイヤやってた記憶しかない)どうにも主人公やクラスメイト達のノリに違和感(そんなんあり得んわ)を感じて劇中劇の内容まで入って行けなかった感じなのよね。

 

また本好き娘の作中での主人公に対する描写も足りない、弱いと感じるから余計に…納得がない・薄いのですよね。。。
(これは原作通りなのかアニメ制作上での演出の問題(敢えて/極力描かない様に/分からない様に描いていたのか若しくはただ単に演出・表現不足だったのか)なのか分かりませんが)

 


2期のメインとなる話であるはずの文化祭編/恋人作り編の内容が、、、ポニテ娘ではダメだった理由/本好き娘を選んだ理由の納得のなさ、劇中劇の話が冗長であり話に惹き込まれないという構成の納得のなさ、演出・表現の薄さ/弱さの納得のなさ、と残念な感じだったのですよね。

 

 

 

1期が面白かったので期待していたのですが、かなりガッカリ、パワーダウンした感じの2期でしたね。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上