アニメ「最遊記RELOAD -ZEROIN-」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「最遊記RELOAD -ZEROIN-」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

最遊記は、キャラもの・キャラ特化ものなんですよねぇ…。

 

最遊記Gファンタジー連載の頃からファンでコミックスも買ってました(ゼロサムへ移籍してからは買ってない…)。

最遊記の魅力はやはりそのキャラクター達なんですよね。
各キャラクターの性格付けがしっかりなされていて、あぁこのキャラクターならこういう時この返しするよなぁ、と納得・説得力のあるキャラ造りができてるんですよね。
(ちなみに自分は沙悟浄(と捲簾大将)が好きなんですが、強さ的には現世でも前世でも微妙な位置にいるんですよね(現世で4人中4位、前世で4人中3位)…もう少し良い位置に居て欲しいのよ、峰倉さん)

 

しかし、最遊記のキャラクターは魅力的で良いのですが…、連載が始まって20年以上経っても肝心の話がほとんど進んでいないんですよね(峰倉さんの病気の件を抜きにしても)。。。
今回のアニメについていえば、関西弁の司教の話なんかは1クール引っ張るほどの話ではないんですよね…纏めれば6話くらいで終わる話でその後2話くらい使えば烏哭の話をやれたと思うんですよね…。
今作で進展があったところといえば烏哭関連だけですからね(関西弁司教は烏哭に比べれば重要度は低い)。


続けようと思えばいつまでも西へ西へ…と際限なく旅を・連載を続けられる話ではあるのですが、もうそろそろ話の進展・終わりが見える展開(牛魔王蘇生実験の進展、玉面公主との直接対決など)が欲しいんですよね。

 

キャラクターは良いのですが、話自体・ストーリー構成の弱さがあり、作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上

アニメ「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

OP映像を観て、あ~これは後藤圭二のキャラデザか、と思ったのですが違ってました。
(女性)警察官+ギャグな作品。
警察官+ギャグで思い出す作品といえば誰もが知る「こち亀」がありますが、
こちらの作品は主人公が女性警官という所で差別化を図っていますね。

 

第1話の導入や主人公のそのコメディチックな語り口調から一応メインはギャグだと思うのですが、シリアスな話も含んでおりギャグ+お仕事モノ作品かな、とも思えます。。。

 

しかし、この「お仕事モノ」要素が強すぎる、という問題があるんですよね…。
ギャグとお仕事モノ(シリアス)の比率が【5:5】くらいなんですよね…お仕事モノ(シリアス)の比率が大きすぎるのよね…。

 

こち亀」にはお仕事モノの要素なんてほとんどなくて、シリアス話といえばたまに人情モノの話があるくらいで「こち亀」のギャグとシリアス(人情話)の比は【9:1】くらいなんですよね。。。これも作者のセンス~作者が何をメインに描きたいのかをハッキリと自覚・認識できているか~の問題なんですよね。

 

「ハコヅメ」の作者の考えはおそらく、警察官の苦労・大変さをギャグ・笑いを交えて伝えたいというのがメインなのではと考えているのですが…、
別にそれは良いのですが…、(以前別の日記でも書いたのですが)ギャグとシリアスの比率がおかしいのよ、作品としてのバランスが取れていない事を理解してないのよ、それが問題なのよね。。。

 

これも以前の日記で書いた事ですが、シリアス話が重ければ重いほどギャグの比率を軽くしないと作品としてのバランスが取れなくなるのです。
そして、この「ハコヅメ」で描かれるシリアス話が『重すぎる』んですよ。とてもギャグなんか入れられる雰囲気ではない程に…(特に交通事故の話なんかが…)。
そんな『重すぎる』話を扱うお仕事モノとしてやるつもりなら最初からギャグなんか入れる作品構成にしたらいけないのよ。
それかシリアス要素をほぼ入れず「こち亀」の様にギャグに徹すべき、なんですけど…その辺りの判断能力の有無がまぁ漫画というエンタメ作家のセンスになるんですけど…。。。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以下、雑感

 

wikiで調べたところによると「ハコヅメ」の原作者は元女性警察官らしくて、おそらくこの作品は自身の経験を基に描かれていると思うのですが、
それならこの「ハコヅメ」の物語は主人公が警察官を辞めるところまでしっかり描いて終わらないとね、と感じましたとさ。

(まぁ最後にその仕事を辞めて終わるなんてお仕事モノ作品としてはダメ・失敗だと思うんですけどね…、だからお仕事モノ要素は極力入れずギャグに徹すべきなんですよ、というお話)


以上

アニメ「現実主義勇者の王国再建記(第2部)」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「現実主義勇者の王国再建記(第2部)」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

基本的には以前の感想(第1部)の時に抱いた物と変わりはありません。

 

話の展開には「納得」がある様に造ってありそこは好感が持てるのですが…、
話の展開に納得はあるけど…、つまらない…、物語が淡々と進むだけ…なんですよね。。。

 

シリーズの構成としては、1~2話につき1つ新たな問題が発生しそれを解決するのに適した新たな登場人物が(都合よく)出てきて主人公がその新キャラを登用し解決するという流れが繰り返されます。
もうね、「発生する問題」、「その問題を解決するための人材」、「主人公がその人材と知り合うまで・登用するまでの流れ」が配置してあってあとはただその3つを繋ぐだけのお話、になってしまっているのがつまらないんですよね。


話の流れに納得はあるのですが、それだけ…なんですよね。。。点と点を繋ぐだけのストーリーでつまらないのです。
基本的には主人公がそれらの新キャラ人材を登用したら主人公の思惑通りに事が上手く運びあとは特に何の波も起る事なく問題が解決されるだけの話、が繰り返されるのです…それじゃつまらんのよ、エンタメになり得てないのよ、というお話。。。


せめてねぇ出てくる新キャラが魅力的であれば良いのですが、表面的なキャラ・シチュエーション上の設定しか与えらていなくて、あぁこのキャラをもっと見たい!もっと出て欲しい!と思わせる様なキャラがほぼ造れてないのですよね。

 

お話がつまらない、キャラも弱い…ではいくら納得があっても良評価とはならないのですよ…。

 

まぁでも最終話だけはちょっと面白かったですかね。
異世界転送ものかと思ったら実はタイムリープものだった…というお話の内容でしたが、
自分が面白いと思ったのは「実はタイムリープもの…」という設定ではなく、
タイムリープの能力を持っているのが主人公ではなく異世界人の王妃であり、主人公自身はやり直しを認識していない…という設定が新鮮で(まぁそういう意味では正確にはタイムリープものではないのですが…)面白いと感じましたね。

 

また、OP映像の中に主人公が苦悩しているシーンがあったのですが、
これは主人公が信頼してた仲間(あの宰相あたりに)の裏切りにでもあって施政に失敗し苦悩するような展開がこの2部ではあるんだろうなぁ…、と想像していたのですが、あれは最終話で語られた過去の主人公の映像だったのかと納得し、
OP映像の意味が最終話で明かされるその演出・構成を面白く感じましたね。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上

 

アニメ「賢者の弟子を名乗る賢者」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「賢者の弟子を名乗る賢者」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

まず、1話後半のセリフ無し演出について。巷では話題に(批判多い?)なっていた様ですが…個人的には良かったと思いますけどね。
「わし、かわいい……」、という最後をサブタイトルの「わし、かわいい」で第1話を締めたいが故の構成…(これ他のアニメ作品でもたまにあるよね、第1話のサブタイトルを一番最後に持ってきて終わる構成)、
女児化した主人公が最初に発する言葉がサブタイトルの「わし、かわいい」にしたいが故、「わし、かわいい」をより強く、より効果的に魅せるため・活かすため演出…、
とその演出意図は理解でき、良いと思うのですがね…まぁ多少は長いとは思わないでもないですが、あれくらい許容範囲でしょう…もう少し堪え性がないと…ねぇ。

 

個人的には問題ない・どちらかというと良演出であるさえと思うのですが、
問題があるとすれば(~このセリフ無し演出に対して怒ってもよい人があるとすれば、それは原作者および原作ファンでしょう~)、
原作小説ではセリフがあったにも関わらず、それがカットされてる・なかった事にされてる…作者が物語展開上必要だと考え書いたセリフがカットされてる・作者の創作努力が無常にカットされている(かも知れない?)…という問題でしょうね。
もし原作小説での、ゲーム世界へ転送されてからの描写が地の文の説明のみで主人公の第一声が「わし、かわいい」であるのならば、あの演出は原作に忠実な誰も文句言えない最良の演出になると思いますがね。

 

セリフ無し演出についてはここまでで、以下は作品内容についてです。

 

まず、主人公の賢者の異名が「軍勢」って…。一人旅団とか独歩師団とかの方がカッコ良くない?(と思って少し調べたら他の作品で一人師団、一人旅団って使われてるみたいね)
なんだよ「軍勢のダンブルフ」って…いやこれがもしナルトの多重影分身みたいに自身を数百数千に分身させているのなら「軍勢のダンブルフ」も分かりますがね…。

 

そして次に訳分らんのは、主人公が女児化して目覚めていたら30年経過していたという設定…。
目を覚ましたらゲーム内の世界が現実になっていた、ゲームからログアウトできなくなっていた、という導入設定ですが、30年経過の意味あるの?
元プレーヤ達は30年経過している様な感じ(見た目の変化や30年間の徒労感等々)が全く見えないし(見た目の変化がないのはNPCも同様か?…これは種族的な要因があるかもですが)、
30年の時間経過の意味が1クール観終えても全く見えてこない(この先の展開で設定が活きてくるのか不明ですが)…別に1年間音信不通・行方不明だったでも良いんじゃないの?30年は長すぎない?その年月にどんな意味があるんだろうね?
と納得がない設定なのですよ(…まさかまさか主人公の直属NPCとの再会の感動?を少しでも深くするためだけの設定じゃないよね?)。

 

あとは、話自体がつまんない問題もありますが、それはまぁなろう系あるあるだからね、元から期待していませんでしたよ。
最強召喚術士の主人公がその圧倒的な力で問題を解決していくだけの話…。
主人公が、召喚最強!汎用性がある!みたいな事を言ってたので最初は、諸々な問題について色んなタイプの精霊を適宜召喚し解決する…それは例えばドラえもんの秘密道具的な感じで~と思っていたのですが、
基本的にバトル要員なんですよね。まぁ最強系主人公のなろう系あるあるですよね。。。期待してませんでしたよ…。

(主人公の強さについて…最強クラスだとは思いますが、どの程度か?主人公達より強い敵、元プレーヤーは居るのか?など強さのほどがよく分からないのも問題ですね)

 

他には、話の大筋として残りの9賢者を見つけるというのがありますが、1クール内で結局一人も見つからんかったね…。
もし見つかったとしてもキャラも分からん、なんの愛着もない9賢者とやらの再会、共闘シーンに盛り上がる事もないだろうから、出し惜しみせず早よ出せよ…と感じたのでした。。。

 

…などの問題があるのですが、巷で話題になってるのは第1話でのセリフ無し演出、だとか。
それよりも気になるところがあるんじゃないの?と自分は考えるのですがねぇ…。
また、設定・お話の構成云々の話は抜きにしても「セリフ無し演出」以上に気になるというか問題にすべきはCGのクオリティの低さでしょうよ。
なんなの?あのペラッペラのゴブリン達は…。酷いCGよね…ただただ楽するためだけのCGの使い方。全く好きくない。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

あと、どうでもよい事で気になったのが、放尿シーンの多さ。

なんなのあれ?原作通りなの?原作者の性癖なの?


以上

アニメ「範馬刃牙」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「範馬刃牙」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


一言で感想言うなら、「はよ戦え!」でした。

 

話の筋は、バケモンみたいな象を倒した範馬勇次郎と戦うための前哨戦の相手として刃牙が選んだオリバとの対決を1クール使って描いた物語。


余計な話、要らん話が多すぎる…。
話の本筋、オリバとの決闘だけを描けば1話で終わってたよね…決闘そのものは最終話のBパートだけあれば終わってたからね。
それをね、どうでも良い様な人物のエピソードを紹介したり、モブキャラみたいなゲストキャラに解説・説明させたり…、と戦うまでの前振りが酷く長くて、またいざ戦いが始まってからも最初の内はゲームみたいなノリで戦ってるし…、はよ本気で戦えよ!と酷いシリーズ構成でしたね。

 

これは何だろうね…、原作が悪いのかね?(未読)。。。それともアニメが酷い引き延ばしをやってるの?昔のドラゴンボールZのアニメみたいなアニオリの引き延ばしみたいな事やってんの?
しかし、アニメを観る限り(原作未読ですが)原作を忠実にアニメ化してるんだろうな、という気はしますがね。…もし原作通りだとするならファンが原作者に対してしっかり声を挙げんといかんよ、この引き延ばしはあんまりだ!、真面目に描け、と…。
「原作者様ぁ~」となんでもかんでも妄信する事がファンではないよ。。。それは狂信者だよ。。。なんだよあの筋肉アルマジロは…あれもうギャグだろ…ホントのファンなら怒れよ…。

 

まともな戦いがあったのは、刃牙vsオリバとのその前座のチェ・ゲバラvsオリバ戦の2戦だけでしたが、この2戦のためだけに1クール使ってるからね。しかも先述した様に戦いの最初の内はお遊びみたいな戦いを繰り広げ、本気で戦えば15分(1パート分)で終わる様な戦いを2話くらいかけて戦うからね、酷い引き延ばしよ。。。

 

作画・アニメーションは全く問題ないのですが、原作・シリーズ構成がダメですよね。。。いや、話自体は面白いのですが、あまりにも引き伸ばし過ぎなんですよね…もう、テンポが悪くグダグダ感が酷い…。
前のシリーズの時なんかは1話で1戦くらいやってたのにねぇ…何故こうなったのか…残念ですね。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上

アニメ「からかい上手の高木さん3」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「からかい上手の高木さん3」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


まぁ安定して面白い作品でしたね。
1期2期の頃から変わらず安定している…、3期は少しは進展あったかな?いや、進展というほど変わってはないか…。
1期2期と変わらぬ同じ事を3期でもやってるのに面白く感じるのは、やはり高木さんの可愛さ故かな。巧く可愛さが描けてるよね。。。

 

で、その可愛く描かれている高木さんの設定で以前から(1期2期の頃から)気になってる点があるのですが、高木さんはクラスではどういう位置に居るの?
クラス内、学年、学校内でも美少女的な認識なのか?という事。
クラス内、学校内でもマドンナ的な存在なのか?それとも普通の一女生徒という扱いのか?(可愛く描かれているのは作品のヒロインであるが故の補正で、実際はそんな特別可愛い訳ではない?)

 

この作品「からかい上手~」は基本的に、高木さんと西片の二人がいれば成り立つ話なので、他のクラスメイトとの深い絡みはほぼないのよね…授業、休み時間、学校行事を進めるためだけの様な浅い絡み(クラスメイトがモブ作画でも成り立つ様な絡み)はあるのですがね。。。
三人娘や西片の友達のクラスメイトキャラが居ますが、基本は傍観者・観測者で高木さん、西片の二人に積極的に干渉する事、物語・二人の仲を進展させる様な役割は与えられていないのです。。。
からかう高木さんとからかわれる西片の二人がいれば物語は成り立つからね…。
その様な、高木さん×西片の二人がメインの話なので「からかい上手~」のフォーマットを成立させるだけならクラスメイトの存在は必須ではない(先述した様にかきわりみたいなモブでも成り立つ)ので、
クラスメイト・第三者からの高木さんの評価・立ち位置というのが見えてこないんですよね。

 

1期を観始めた当初は、もしかしたら高木さんは西片にしか見えない幽霊的な存在ではなかろうか?とも疑ったほどでしたよ。まぁその後すぐ他のクラスメイトがちゃんと高木さんを認識しているのが分かり、その心配はなくなりましたけどね。
そういう余計な心配や気になる点が出てくる事になるから第三者による認識・観測って大事なのよね、というお話。

 

また、高木さんはクラスのマドンナ的存在なの?そしてそんな高木さんから好意を寄せられてる西片はクラス中の男子から羨望の眼差しを向けられてるの?
高木さんが西片じゃなきゃいけない理由は?(1期か2期で入学式のエピソードが語られた様に記憶してますが、よう分からんのよ、納得するほどの理由はないのよね)

 

と、そういう所も気になっているのでした(3期でもその疑問は解消されないまま)。

 


で、本編については以上で、本編以上に気になったのがCMでのコミックスの紹介…。
「からかい上手の(元)高木さん」!?
え~そんなのが出版されてるんだ~と驚いたのですが、この感想を書くにあたりwikiで調べたところ、オリジナルの原作漫画「からかい上手の高木さん」はまだ連載中なのね…。
いや、まだ連載が続いているのなら「~(元)高木さん」やっちゃダメだろ…、しかも作者が違うスピンオフ扱いみたいだし…、普通に連載終わってからにしなよ、なに考えてんだろ。。。

と、本編以上に驚いたのでした。

 


アニメ「からかい上手の高木さん3」の作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上

 

アニメ「86-エイティシックス-」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「86-エイティシックス-」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

一気観と書きましたが、正確には少し前に21話までを一気観していて、そしてつい最近22話23話を視聴しました。
少し間が空いたので細かい所は忘れている部分もありましたが、話はまぁ理解できました。

 

で、感想ですが、なんか世間的には評価高いようですが、自分的にはそんなにかな…という感じです。

 

キャラが弱いし、話も弱い。設定自体の意味は分かるけど、設定がシチュエーションを創り出すためだけの舞台装置以上の意味を持たず、話自体が面白くないのです。


キャラの魅力がなく、話自体の面白味もなくただただ流れている映像を見てるだけの、へぇ~、ふ~んという感じるだけのそれ以上の感情が湧き起こらない物語でしたね。

 

キャラが弱い原因は86区の設定の弱さ・浅さ、ですね。86が何故迫害されているのか?過去の経緯・歴史的背景が描かれる事もなくただ迫害・差別されているという状況・設定・舞台装置でしかないのです。
どんな理由で迫害・差別を受けているのか分かりませんが、死地に赴く事を強いられ、武器・機動兵器が与えられていながら、迫害・差別に対する最期の復讐としてその武力が帝国に向かわない事にも納得がありません。
そんな浅い、シチュエーションのためだけの設定であるため、その迫害の裏の86区民の各キャラの過去が描かれるはずもなくみんな一様に酷い扱いを受けたんだろうなぁ、くらいの想像しかできない造りとなっているのです。
それに86部隊のキャラどんどん死ぬからね…、そりゃキャラ描く気ないよね…という造り。

 

主人公のキャラも無口キャラでキャラクターが弱い…。喜怒哀楽がほとんど描かれないから全くどんなキャラか分からんのよ。どんな事で喜び笑い、どんな事で悲しみ泣くのかを描けよ、と無口なら無口なりにモノローグでも使ってしっかり感情を描けよと思うのよ。。。

 

また、お話の設定も納得がないのよね。
帝国ヤバいだろ…。自国民には無人機だと偽って実際はゴリゴリの有人機って。。。
国としての技術レベルが恐ろしく低いのは勿論の事、国民にそんな嘘ついてまでしか運営できない国家、組織としてのヤバさ…どんな弱小・貧困・虚栄国家なんだよ…。


それは例えるなら、完全自律型の二足歩行ロボットの国際コンテストに、二足歩行を実現できる技術がないからといって、メカフレームを付けた人間が中に入ってロボットの振りをしてコンテストに出る様なお粗末国家で、やってる事はギャグ漫画のレベルなのですよ…そんなの国家としてあり得ないでしょう。。。これがまだ決死隊を募ってたり人扱いしていない86区民を搭乗させている事を公言していればまだ納得できるのですがね…。


そして、1期の帝国編と2期の連邦編の構成も良くない、面白くない。帝国編は主人公パートとは別に少佐視点のエピソードも語られる造りになっているのですが
(しかし、このAパートとBパートで少佐視点、主人公視点で分ける意味がほとんどないんですよね…ほぼ同じ事の繰り返しにしかなっていない…追加シーンがちょいとだけあるくらい…の差しかない)、
2期の連邦編では少佐パートはほぼなくて(1期ほどの明確なパート分けがない)、主人公視点のエピソードのみとなっています…なんだよそれ、そんなんなら1期(帝国編)のパート分け意味ないじゃん…元々AパートとBパートの視点分けがほぼ意味をなさなかったのですから、2期(連邦編)で視点分け構成を止めるのなら最初からやらなきゃ良いのに…となる無駄無意味構成なのです。

 

他には、敵であるレギオンの設定もよう分からん、納得がないのよね。
敵はどんだけの数いるんだよ…次から次へどんどん新たに製造されてるの?材料は?燃料は?電力は?どう調達してんだろ?敵国はそれらが無限に自動で湧いてくるご都合設定なの?
人間の脳を取り込んでたりもする様だけどそんな施術もできんの?レギオンってなんでもアリだね、凄いね…とここにも納得がないのです。


とここまでが作品全体通しての感想で、以下は22話23話の感想です。

 

時間があった分、画は綺麗に丁寧に作ってありましたね。

 

最終話の客員士官の話の流れ、見せ方は良いですね。「客員」士官と出た時点で視聴者は誰もがもうわかってる流れ、あぁ~来るのか来るのか、少佐来るのか、
と、視聴者の心を掴み、最後に向けて助走を付けて加速していく感じの流れは良いですね。
まぁここは、この最終回だけは、最初の頃のほぼ無意味だった主人公視点のAパート、少佐視点のBパート構成が少しは活きた感じかな。

 

ただちょっと、理解できなかったのが最後の再開シーンでの少佐(大佐になったんだっけ?)が主人公達と初めて顔を合わせて驚く場面…。あれ?部隊のリストで名前確認してたはずなのに何をいまさら驚いてるの?と。リストを見て驚いていたので、あぁここで気付いたんだなと思っていたのですが、違ったのかね?あれは、主人公達が大統領の養子になってたので大統領と同じ姓である事に驚いたという事かね?いやでもファーストネームで主人公達と気づくだろうし…とよく分からないのでした。

 

あと、最後が少し物足りなく残念に思ったのは、少佐の親友の娘と主人公の再会シーンが描かれなかった事…これはDVD/BDの追加エピソードとかの特典になるのかな?
待たせた分出し惜しみせずしっかり全部描き切って欲しかったのですがね…。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上