アニメ「マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


巷ではOP曲が話題のようだけど俺は好きくないですね。
ということでまずはアニソンについて語っていきたいと思います。

 

俺は初見時OP曲、ED曲共に作品、作風にあってないと感じたわ…。
歌詞に一部、作品の設定を感じさせるワードが入っていたりするようだけどそうじゃない、分かってない。。。
ワードを入れればそれで良いってものではない…、アニソンを安易に考えんなと思うしそれで歌詞を褒めてるやつの気も知れないわ。

 

俺の中でのアニソンの定義は以前にも語っていますが、、、
別に歌詞にタイトル名などが入ってないとアニソンと認めないという事ではありません。
入っていなくても歌詞でその作品のテーマを表していたり主人公の気持ちを表現していたりと、他の歌では替えが利かない「ワンオフ」ものであるというのが俺の中の定義です。
また歌詞だけではなく曲調も重要ですね。例えばシリアス路線の作品に対してコミカル調の曲を合わせるのはナンセンスですよね。

 


そう考えた時、今作のOP曲はワンオフ物と言えないのですよね。
例えばそれは当該OP曲を同時期に放送してた「アンデッドアンラック」にでも合わせられると感じるし、また同じジャンプ連載の作品である(あった)「銀魂」にあてがったとしても充分成り立つと考えられます。
つまりはそいういうこと、ワンオフ物になってない、代替が利くOPになってしまっているという事がアニソンとして認められない、そしてそれが世間ではなんか分からんけど評価されてるみたいな点があまり面白くないと感じています。

 

ED曲なんか「東京」とか言ってるし…作品、作風、世界観と全く関係ないじゃん、かけ離れてるじゃん…アホなの?少しは作品に寄せろよ、寄せようと努力しろよ…と腹立たしく思ってましたよ(まぁそんな感じで聞く気がしない嫌いなEDなので即飛ばしてましたがね)

なんだろ?もしかしたら原作者がOP、ED担当の歌手のファンだったりして原作者権限でオファーして実現してるのかも知れないけどさぁ、アーティスト側がもう少し作品、作風に寄せろよ、寄せる努力をしようや…。

 


ちなみに直近のアニメ作品で俺がアニソンしてるなぁと感じたのは「でこぼこ魔女の親子事情」のED曲「Welcome!」なんかが良いですね。
歌詞や曲調も作品、作風と合ってるしまた何よりあの次回予告を挿入する演出がハマっているのも相まって良いのですよね。
あの演出って監督か誰かがED曲を発注するときに予め申し入れてあるのだろうね。

アニソン曲を初めて制作するアーティストならともかくangelaだからね。まぁ勝手知ったるで慣れたものだと考えられ当然90秒での制約が頭にあるはずですよね。それなのに60秒当たりで約20秒間の間奏を挿入するなんて(まぁもしかしたら編曲でどうとでもなると考えた故なのかも知れませんが)…、おそらく監督が事前に次回予告を挿入するパートを作ってくれと申し入れがあったのだと思われます。

 

そんな感じで歌詞、曲調の作品・作風との一致、そして次回予告も含めた演出…これこそワンオフ物のアニソン曲だと考えますね。

(余談ですが、俺の中のベストアニソンはフルーツバスケット(大地丙太郎版)のOP曲「For フルーツバスケット」になります。歌詞の中に作中の直接的なワードが入ってくるとかはないのですが、見事に作品全体を現した詩になっているのが素晴らしいのですよね)

 


翻って今作「マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編」のOP曲、ED曲ともに作品・作風に合ってるとは言えず、それなのに世間では話題で盛り上がっているということに俺は納得がないのですよね。俺からしてみれば第1期のOP曲の方がまだ作品に合ってたと思うわ。。。

 

 

 

で、アニソンについてもといOP曲についてはここまでにして物語の中身について語っていくと、普通に面白くない・つまらないのですよね。。。

 

いやね、筋肉で解決するのはまぁ許容しても、もう少し敵の魔法の特性を見抜いて回避とか反撃とかある程度ルール、縛りを設けようよ。
なんでもありみたいなご都合展開、理屈のないゴリ押しはちょっと萎えるよね。
主人公は自分が№1だと思っている様ですが、ただの自惚れ(根拠のない自信)なのかホントに理屈関係なく筋肉でゴリ押し出来る攻撃力・防御力を有しているのか(一撃必殺みたいな敵の攻撃も筋肉で無効化するとかのデタラメなフィジカルを有しているのか)バトルがギャグみたいになってる部分があるので面白くないのですよね…。

 

 

第1期の感想でも語っている様に、この作品のジャンルって基本的にはギャグ・コメディだと思っています。
なので、まぁバトルパートも含めてギャグだと考えれば許容されるべきもなのかも知れませんが、俺としてはジャンプ作品らしくバトルはバトルとして納得のあるもの(強さ設定、逆転の布石・仕掛け、理屈等々)にして欲しいと考えるのですよね。

 


また、キャラの魅せ方、造り方も上手くない…。
主人公のキャラの造りからして上手くはないのですが、なによりダメなのが仲間キャラの魅せ方。
物語序盤(第1期の頃)は学園上級生との戦いであったのでまだ仲間キャラにも活躍の場があった感じですが、第2期はもう学園トップ(学生)の実力を超える敵がバンバン出てくるからさぁ、学園内の上級生にさえ手こずっていた仲間キャラ達では到底太刀打ちできるはずもないのよね。
なのでザコ敵、モブ敵を相手にしてるだけの存在意義のないキャラになってしまってる。
主人公はその潜在能力の高さから戦いについていけてるみたいだけど仲間キャラはインフレに追いつけずもう置いてけぼりよね…、ホントその辺りの魅せ方、キャラの造り、配置が上手くないのよ。

 

 

 

OP曲で話題になっていた今作ですが、物語展開、構成、キャラ設定、魅せ方、配置諸々上手くなくて、俺としては(比較して申し訳ないが、同時期に放送していたジャンプ作品の)「アンデッドアンラック」の方が全て(物語展開、構成、キャラ造り・設定、魅せ方、配置と諸々、そしてジャンプイズムが感じられる)において優っていると感じられ、「マッシュル」が話題になって何故「アンデッドアンラック」が話題にならないのか、と納得がなく残念だったのですよね。

 


別に貶めすほど酷くはないのですが、巷の話題性だけの実を伴わない納得のない残念な作品で、
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上