アニメ「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


お話(物語構成、設定)から作画からキャラクターから果てはタイトルまで色々と残念な作品でした。

 

まずは軽くジャブから。
作画、アニメーションが酷いですね、最底辺の作画レベルです。
まぁしかし近年稀にみる酷さの作画という訳ではなく1クール中には1~2作品は存在する最底辺作画のアニメなんですよね。

 

また作画に関しては(俺の日記の中では何度も語っている事ですが)、作品評価としてそこまで重要な項目ではないので大きくはマイナス評価には繋がらないのですが…、
今作「農民~」はお話や設定も酷いからね、、、いやこれがまだお話が面白ければ多少の画の酷さは目を瞑って評価するけどさぁ…お話や設定も酷けりゃ画も酷いって、、、おいおいおいって感じなのですよ。

 


で、そのお話や設定について。
第1話はまだお話の導入部でもあったので農家が舞台というところからスタートしましたが、第2話でもう既に農家・農業は関係なくなりましたからね…なんじゃそりゃ。


そして設定についても納得がない。農家のレベルがMAXになったからといって強くはならないでしょ…と納得がない。
農家・農業ってゲームで言う「生産職」になると思うけど、生産職Lv99と戦闘職Lv10のどちらが強いかと云ったら、やはり戦闘職の方が強いんじゃないの?

農家・農業関連のスキルをMAXまで上げたとしてもそれは美味しい野菜を作れたり一度に大量に収穫できる様になったり…とあくまで農家・農業関連のスキルが上がる事はあっても戦闘をメインで行っている戦闘職を超えて強くなるという事はないでしょ…おかしいでしょ…と納得がないのです。


それは例えば現実世界で、世界最高のパティシエ(製菓LvMAX)がボクシングの舞台に立って(ボクシングのスキルなしに)世界一になれるかと云ったらなれないのと同じ様に、
生産職と戦闘職のLvを同じ次元で考えているかの様なこの作者の思考/設定に全く納得がないのですよ。

 

まぁ物語終盤、主人公のスキルは実は邪神のスキルだったという事が分かるのですが…それはそれで、なんだよ!だったら農家・農業関連のスキル関係ねえじゃん、タイトル詐欺じゃんと納得がなくなるのです。

 

 

物語の構成もホント詰まらなく農家・農業はほぼお話に関連しません。おそらく他の最強系主人公もの作品と差別化を図るためだけの取って付けた様な農家・農業設定だったのでしょうね…他のなろう系と同じパターンの展開が繰り返される感じです。
さらに最終回のあの投げっ放しもエンドも酷いし…。
そしてまたキャラクター達も薄っぺらい。これもなろう系のテンプレみたいなキャラばかり…。
…なんか色々と残念で観てて疲れるわ。。。

 


本当に、お話も設定もキャラクターも作画までもと色々残念な困った作品でした。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

アニメ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」(以下「はめふら」)で悪役令嬢が一つのジャンルになっているのを知りましたが、
今作「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」(以下「~ラスボス」)を観て(悪役令嬢物は「はめふら」と今作「~ラスボス」の2作しか知りませんが)既にジャンルとしては終わっている…というかそもそも「悪役令嬢」はジャンルに成り得ないなと認識しました。

 

その原因はやはり悪役令嬢という「ゲームの設定」では話に幅がなく広がらないため、なんですよね。
「ゲームの主人公を陥れる悪役令嬢に転生してしまったためにその破滅ルートを回避するよう奮闘・立ち回るお話」というテンプレストーリーから逃れられないんですよね。
(あと考えられるのは、逆に悪役を徹底的に極め正ヒロイン(ゲームの主人公)を完膚なきまでに陥れ破滅ルートを回避する展開、くらいではないでしょうか)
「なろう」の一大ジャンル・「異世界転移/転生もの」では主人公が人外であったり、日常ほのぼの系であったり、悪役主人公であったりと幅が広がるのですが、
「悪役令嬢」役という『ゲーム設定上の縛り』があるとどうしても幅が狭まっちゃうのですよね…だからそもそもジャンルに成り得ないのですよ。
(まぁ「悪役令嬢もの」も「異世界転移/転生もの」の一つではある訳ですが…)


「はめふら」(1期)の頃は新鮮味を感じ面白い(「はめふら」感想)と思ったのですが、「はめふらX」(2期)で既に、これは蛇足で駄作だなと感じた訳なのですよ(「はめふらX」感想)。

これは「はめふらX」(2期)にも、そして今作「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」にも同じ事が言えるのですが、ゲーム設定・展開上での悪役令嬢の破滅ルートを回避した後の話(「~ラスボス」で言えば5話以降のお話)の蛇足感がどうしても否めないんですよね…。やはりそれはゲーム上の正規ルート(悪役令嬢破滅ルート)には悪役令嬢は存在しないため、悪役令嬢が存在しないはずの「その後のストーリー」にどうしても取って付けた感があるのですよね。
今作「~ラスボス」も5話まで(おそらく原作1巻まで?)はまぁ普通に観れたのですが、以降はやはり蛇足感が強いんですよね…。

 

あと、今作「~ラスボス」の内容についてもう少し語ると、
主人公が自身がゲームの悪役令嬢に転生している事を認識するタイミングは破滅フラグが立ってから、になるのですが、
なんか違和感というか疑問なのが破滅ルート回避のために協力してくる仲間が既に悪役令嬢の周りに結構居るんですよね…。
前世の記憶・ゲーム知識等を持っていない時点で既に悪役令嬢なのに人望厚いキャラになっていたみたいでそこに違和感(悪役令嬢なのに性格悪い訳ではないという設定みたいなのがよう分からん)を覚えるんですよね。
なんか最初から都合が良く便利な仲間が揃っているなぁというか、悪役(令嬢)という設定なんなの?と疑問なのです。

 


そして、この作品に限らずの事なのですが…そもそも「ゲームの世界」へ転生ってなんなの?
ゲームって人が作ったプログラム、データの世界よね?その中に転生って意味が分からんのよ…納得がないのよ。。。
もし真に「ゲームの世界」っていうのなら主人公以外の人間(NPC)はプログラムされた言葉以外は喋らない、とか徹底してもらわないと全く納得がないのよ。

 

または「ゲームの世界」への転生というのが主人公の思い込み、というか主人公が現世で今際の際に見た邯鄲の夢の様な一瞬の妄想の出来事であった、とかならまだ納得しますね。
しかし、その妄想の中に他者/別の転生者等が居た場合は主人公の今際の際に見た邯鄲の夢設定では説明できなくなるのですがね。。。

 

 

この「ゲームの世界」へ転生について俺なりに納得できるように考えたのが「はめふら(1期)」感想内で語った事なのですが、、、
・主人公が転生したのは「ゲームの世界」ではなかった(どこかに「元々存在している」『異世界』であった)
・主人公の知っているゲーム世界と酷似している(キャラクターやストーリー展開がゲームそのままである)理由は、
その「元々存在している」『異世界』からの転移/転生者が現代日本で自分が過去に見聞きした事を基にゲームのキャラクターやストーリを作ったから
・つまり主人公はゲームを作った(ストーリー、キャラクター原作・原案者の)現代日本へ転移/転生してきた元異世界人の過去の異世界へ転生された


と考えるとゲーム世界への転生も納得できるんですね(ゲームだと思っていた実は存在した異世界(過去)への転生だった)。

「ゲームの世界」なんて意味の分からない・訳の分からないものではなくしっかり納得を作って欲しいね…。

 


で、話を「~ラスボス」へ戻すと、
主人公や魔王、その他サブキャラも中身を感じないキャラなのよね。
少なくとも主人公と魔王のキャラはしっかり描いて欲しい…この二人は本当に心底惹かれ合ってるのか(主人公側は特に)納得がない・足りないのよね。
魔王編を5話までではなく1クール丸々使ってでも主人公のキャラ・心の変遷を丁寧に描いた方が良かったと思うよ…。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

アニメ「ユーレイデコ」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ユーレイデコ」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


キャラクター「デザイン」や作品全体の雰囲気そのものは嫌いではない…のだけど色々と残念な作品でしたね。

OP映像で企画・湯浅政明の名前を見たので、あーなるほどこのビビッドな配色は湯浅政明っぽいなと納得。
まぁこの配色でそれだと分かる個を出してくるのは好きくないのですがね…作者や作風が異なるのにどの作品を観ても同じ様な映像演出で自分・個を出そうとする監督嫌いなのよね(某シャフトの新房監督と同じ匂いを感じるね)。
もしこの作品の原作が湯浅作品と関りの強い(イメージのある)森見登美彦作品だというのならまだ納得するのですがそうではないですからね…作品・作風違うのに一目でわかる様な湯浅カラー出すなよ、と感じる訳なのですよ。

まぁ映像演出の話だけではなくそれ以外のキャラクター描写や設定、お話の構成諸々上手くないのが残念なのですがね。

 

まずキャラクター。
ホント表面的なキャラクター設定のみ。各キャラ全く深みがないし納得もない。各キャラの当番回みたいなものはありますがそれが全くキャラの魅力に繋がらないつまらないお話・構成なのですよね。
次にシリーズ構成。物語の最初にゼロ現象の謎を追うというお話のメインストーリーが語られますが、そこに納得がないというか面白くないというかそれ解明してどうなるの?的な疑問。その謎を追う必然性(なぜ主人公達が?警察とかで良いんじゃないの?)や謎を解いたその先に何があるのか・納得がある何かがあるのか示されないのに目的・ゴールだけ示されてもねぇ…という感じなのよ。

また終盤の展開も急に出てきた黒幕ばあさんで無理やり締めた感じで…。

 

あと、その合間合間の各キャラクターの当番回の挿入も上手くない、ただ入れただけ…。色々とよろしくない脚本・構成でした。

 

それと、物語中の設定「らぶ」の重要度もよう分からん。SNSの「いいね」みたいなもんと認識してるけどそれの何がそんなに重要なのか分からんし納得がないのよね…。

 

ホント色々と上手くない残念な作品。

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

アニメ?「ポプテピピック(第2シリーズ)」 ~感想

録り貯めしていたアニメ?「ポプテピピック(第2シリーズ)」を一気観しました。
(嘘です、この作品をまとめて一気観なんてできません、発狂してしまいます)
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


第1シリーズの頃はどう評価してよいか分からない作品だったのですが、第2シリーズでは勝っても分かって自分なりに楽しく観れましたよ。

自分なりのこの作品の楽しみ方、、、それは、この作品を俺はアニメ作品とは見ていません…。
「声優/アニメクイズ」作品として観ていました。

 

まずポプ子、ピピ美の声を聴いて主演声優の二人は誰かのクイズが1問、
次に主演声優二人の関係性・二人が関連したアニメ作品は何なのかクイズが1問。
それをAパートの女性声優版とBパートの男性声優版の計4問のクイズ番組として楽しんでいました。

 

ちなみに全話通しての俺の正解率は6割くらいだったかな?

 

たとえば、第4話だったかでのBパート、水島裕さんは分かり、もう一人(ポプ子)の声が声は聴いた事ある・分かるけど名前が出てこず、二人の関連作品が分からんかったのですよね。(ワンピースのおでんと河松?いや、関係性薄いし違うよな…と)
で、EDクレジットを観てあー石丸さんか、という事はジャッキーとサモハンだったわけか…という様な感じで
声優クイズ…×、関係性クイズ…○
で正解率50%となります。
(ちなみに4話に限って言えばAパートは声優クイズ…○、関係性クイズ…○、Bパートは声優クイズ…×、関係性クイズ…○で正解率75%です)

 

Aパートの方が若干正解率高め。
Bパートは主演二人の関連性が分からんかったり、そもそも声優が片方分からんかったり(特に最近の若手声優はよほど有名作品に携わってないと分からんね)、とAパートよりも正解率悪かったですね。

 

といった具合にポプテピは声優/アニメ作品のクイズ番組として楽しんで観てました。

 

お話の内容に関しては…、特に語る事ないですよ。。。
あーでも11話は面白かったね、というかゴールデンエッグス好きだったから観ていてつい嬉しくなっちゃった。


評価する様な作品ではない気もしますが…、
(クイズ)作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

3期あるなら次は正解率75%以上を目指したいな。


ちなみに第2シリーズの成績表は以下です。
話数    Aパート  Bパート
第01話    ○○        ○×
第02話    ○○        ○○
第03話    ○○        ××
第04話    ○○        ×○
第05話    ○○        ××
第06話    ○○        ××
第07話    //        //
第08話    ×○        ○×
第09話    ○○        ○○
第10話    ××        ○○
第11話    ○○        ××
第12話    //        //

 

 

以下雑感というか、今作「ポプテピピック」とは全然関係ない話になるのですが、
俺は金田一蓮十郎さんの作品のファンなのですよね。
その中でも「ニコイチ」が一番好き(以前、アニメ「ヲタクに恋は難しい」 ~感想(酷評)内で少し語っていました)なのですが、「ニコイチ」の映像化(アニメ化、実写ドラマ化)は難しいだろうなと考えていました。
それは「ニコイチ」の主人公である真琴役(男)と主人公が女装した姿である須真子役(女)を同一人物が演じなくてはいけない(特殊な能力や変声機など特別なアイテムなしに)というぶっ飛んだ設定ゆえになのですが。。。

ポプテピ実写(特撮ドラマ)御用達声優・蒼井翔太を観て、あーこの人なら実写で「ニコイチ」の真琴役やれるんじゃないの?と思ったんですよね。
まぁ実写でなくてもアニメでも良いのですが蒼井翔太で「ニコイチ」観たいかもと思っちゃいましたね。けど「ニコイチ」はえっちぃ場面も多いのでそもそも映像化は向かないかもな…というのはありますが。

と、蒼井翔太を観てそう思ったというだけのお話。

 


以上

 

劇場アニメ「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 ~感想

録り貯めしていた劇場アニメ「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


泣けるアニメとして「あの花」や「四月は君の嘘」、「宇宙よりも遠い場所」と共に名前が挙がる今作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」ですが…、
う~ん、俺的にはお話自体は別に悪くはないけどそこまで泣けるかな?という感じの作品でしたね。
先に挙げたタイトルの中で言えば、「あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)」や「宇宙よりも遠い場所」の方がまだ泣けると感じましたよ。

 

 

(話は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」から逸れますが、俺の中で泣けるアニメ№1は「SHIROBAKO」となります。
SHIROBAKO」のなにが№1たらしめているかというと、人の死が関わらない物語構成でありながら「泣かせる」お話になっているという点なのですよね。
例に挙げた「あの花」や「四月は君の嘘」、「宇宙よりも遠い場所」そして今作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」も泣かせるエピソードは人の死が関わるお話の造りとなっています。
いやね、俺は昔から思っていた訳なのですよ…アニメに限らずドラマ、映画、小説の「泣ける」といわれる様な作品はほぼほぼ100%人の死が関わっている物語構成なんですよね、、、死別による悲しみ、死に別れた人との思わぬ形での再会という嬉しみなど人の死が絡んだ物語の場合だったら「泣かせ」も簡単よねぇ…人の死が関わらないお話で泣ける・感動する話が創れないものかなぁと常々考えていたのですよね。

 

そんな俺の長年の渇望・期待に応えてくれたのが「SHIROBAKO」なんですよね。
SHIROBAKO」は人の死と関わる様なエピソードなしに感動・泣かせてくれる…キャラクター設定・描写・配置、物語構成の妙で感動させられるその造り故に俺の中で「優」評価作品であり、泣けるアニメ№1作品となるんですよね。

 

今作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の脚本は「SHIROBAKO」の脚本と同じ吉田玲子さんではあるのですが(「SHIROBAKO」のシリーズ構成は横手美智子さんなのですが、俺の好きなエピソードは全て吉田玲子さん脚本の回なんですよね)、
監督や原作(が存在する様なので原作者)の問題であるのか「SHIROBAKO」ほど巧い構成にはなっていないんですよね。。。残念)

 


主人公はじめ各キャラクターもあまり魅力的なキャラになっていなんですよね。主人公の過去、設定の意味は理解するけどさぁ、主人公の感情表現が乏しいのもあって色々と損しているのよね…。
あまり感情を表さない・言葉にしない主人公が心の内で何を考えているのか…モノローグを入れるか主人公の傍に感情豊かな別のキャラを配置するかしないとねぇ、あまり物語に入っていけないのよ(これはTVシリーズ通しての・原作側の問題と思われますが)。


だからこそ(キャラ描写が不足と感じるからこそ)映画終盤の主人公が泣きじゃくるシーンで俺は違和感を覚えたりするのよね。いやね、少佐がそれだけ主人公にとって特別だという描き方である事は理解するけどさぁ、もっと他にも泣いて良い場面あったんじゃないの?なんか少佐以外の事については主人公にとっては別にそれほど大切なものじゃない、涙を流して・声を上げて泣くほどの事ではない、みたいに感じられてしまうのよね…上手くないねぇ。

 


お話自体についても悪くはないけど…観ていてあぁこれは泣かせるための設定だなぁと分かってしまって、そしてその予想を超える様な展開・セリフ等はなく淡々と進んで行くという感じを受けたんですよね。

 

そしてこの作品で何より問題だと感じるのはカメラワーク・映像演出が面白くない、のですよね。
なんだろ、画は綺麗ですよ、、、細かく丁寧に描き込まれた画が美麗…でもそれだけ。構図が面白かったり演出が巧い・面白いと感じる事がほぼなかったのよね(唯一、煙が渦を巻くように天に上る画があったのですが、そこは面白いと感じたくらいですかね)。
別に悪くはないんですけど…意外性のない普通の構図、普通の演出で面白くはないのよね。。。だから画が綺麗なだけ、それだけ、と感じる(印象に残らない)…なんだろ、映像センスの問題かね?
(上述した煙のシーン以外で印象に残っているシーンは主人公が泣きじゃくるシーンですが、これはキャラ描写について先に述べた「違和感」の方が勝っている感じなのですよね)
画の美麗さだけではなくもっと映像演出を頑張って欲しかったなぁ。

 


なんか世間の評判ほどには俺の中では称賛は出来ない作品(決してマイナス評価の作品ではないですが)。
という事で作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上

 

アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIV 新章 迷宮篇」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIV 新章 迷宮篇」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


以前「ダンまち3期」の感想でも同じ事を語ったのですが、
話は全くダメという訳ではないし作画面も悪くない、しかし、あくまで話も画も個人的には「そこそこ」レベルであり特別に良い訳ではないという感想で、
なぜ4期も続編が(5期も決まっている模様)作られる事になるのだろうかと不思議な作品。

 

まぁ自分の中で「ダンまち」の評価が高くならない理由ははっきりしていて、それは設定面、見せ方等に色々と好きくない点があるからなんですよね。

 

まず、レベルというメタ設定が好きくない。
理由はアニメ「黒の召喚士」 ~感想でも語りましたが、レベルという設定が「ファンタジー世界」の設定ではなく「ゲーム世界」の設定だから、好きくないんですよね。
いやね、「ダンまち」が「SAO」と同じ様にゲーム世界/空間を舞台とした物語であるなら別に構わないのですが、そうではないですからね。

 

それに加えダンジョンに潜っては帰ってくるの繰り返しがさらにゲーム感を強くしている…。あと、ダンジョンに潜る目的もよう分からんし…、命の危険を冒してまでダンジョン潜る意味があるのだろうかね?
なんか取り敢えずのゲームクリアの目的のために、モンスター倒して地上に戻っての繰り返しでダンジョンに潜っているゲーム感覚な感じが拭えないのよね、そこら辺も好きくない。

 

また「ダンまち(3期)」の感想でも書いた事ですが、「レベル」(強さ設定)の見せ方が(レベルというメタ設定を受け入れたとしても)上手くないと感じるのです。
レベルが一つ違えばどれほど強さに差が出るのか?攻撃力が上がるだけ?敏捷性が上がるだけ?もし不意打ちや戦術で攻撃さえ決まれば低レベル者でも高レベル者を倒せる?それとも防御力も上がるの?
レベルというメタ設定がありながらその辺りの強さ設定が分からん・納得がないのが好きくないのよね。。。

 


と、設定面・見せ方で好きくない所はこれくらいにして、今作「ダンまち4期」のお話の内容について。
…構成が面白くない・詰まらない、です。
なんか物語的に何の進展感もなく(そもそもダンジョンの深層に潜るという以外目的がよう分からんため、なにを以て進展といった良いのか分からないのですが)、
急に変種のモンスターが主人公達の前に現れたり、それを倒したと思ったらまたさらにヤバいモンスター(ダンジョンの防衛システムらしい)が現れたりと、
ただ強い敵、強い敵が現れるだけの単調な構成が(その上先述した様な物語的進展が何も感じられないのがさらに)詰まらなさを感じるのです。


別に戦闘の演出・アニメーション自体は良いと思うのですが、物語の構成そのものが宜しくないのですよね…。キャラクターもあまり魅力を感じないし…、ホントなぜ4期も5期も続編が作られるのか不思議な作品。
放送されれば観るけど別に続編が作られなくても(続きが観れなくても)構わないという認識の作品。

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

アニメ「エスタブライフ グレイトエスケープ」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「エスタブライフ グレイトエスケープ」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


なんか谷口悟朗が絡んでるみたいですが作中特に谷口悟朗味を感じる事はなかった作品…。
なんだろ、前もこういう感じのあったな…、「スケートリーディング☆スターズ」か…。
谷口悟朗はさぁ、もうこういう名前だけ貸す様な事やめた方が良いんじゃない?やるならしっかり監督やるかシリーズ構成やるかすりゃあ良いのに…。

 

それと今作のシリーズ構成・脚本は「フルメタルパニック」の作者である賀東招二さんなのですが、フルメタ以降の賀東さんの作品「甘城ブリリアントパーク」、「コップクラフト」はあまりパっとしない感じで今作もそれらと同じ感じなのよね…。


今作「エスタブライフ ~」は、キャラの設定・見せ方、世界観の設定説明、シリーズ構成、と色々と上手くないのよね。。。

 

 

上述した問題のそれぞれについてもう少し具体的に述べて行くと、
まず、主人公達の目的・設定、そして世界観の設定説明について。

主人公達の目的・設定が「逃がし屋」であると聞いたとき思ったのは、この作品の主人公達は『キングゲイナー』の「エクソダス請負人」と同じという事かと感じました。
まぁ『キングゲイナー』の方が世界観設定や「エクソダス」が命懸けであるという設定説明、見せ方が断然上手いのですがね…今作「エスタブライフ グレイトエスケープ」では「逃げる」=「エスケープ」とされていますが、『キングゲイナー』は同じ「逃げる」であっても「エクソダス」と表現されていて、そして作中で「エクソダス」は「ただ逃げるではない、停滞した今(現状)からの脱出、前向きな脱却」であるという旨の説明がなされている事も納得がある形となっていますね。

 

今作「エスタブライフ ~」は、ホント色々と設定説明が下手なんですよね。
未来予知の能力や魔法やスライムが存在、同居する世界観設定だったり、クラスタやモデレーターという設定だったりという重要な説明がしっかり成されないまま話が進むんですよね。
おかげで、7話か8話まで見てもどういう世界観設定なのか(あのクラスタを構成している境界みたいな表現からデジタル空間的な世界観設定なのか?)よう分からんかったですからね。
キャラクター、各種族、クラスタやその成り立ち等をしっかり最初に説明した上で「逃がし屋」を見せないとホント訳が分からんくなるよ?

 


そして、キャラクターの見せ方についても。
一応、主要キャラ3人の当番回みたいなものはあるのですが、紹介回の域を出ずキャラの深掘り等が出来ておらず魅力を感じないキャラとなっているんですよね、3人とも。

 

まず、主人公…全くキャラが分からん、全く魅力がないキャラ。途中のエピソードで人でもない獣人でもない、みたいな設定が語られますが、その後言及される事はなく結局何なのか分からず終い。。。
なんかいつもニコニコしているだけの中身のない~どういう過去・経緯で今の性格・人格が形成されたのか全く謎なまま~薄っぺらいキャラになってしまっているのです。

 

金髪銃使い娘やスライム娘も同様で、魔法が使える事やスライムである事は作中語られますが、その設定以上の説明、キャラクターとしての魅力がないキャラ構成・設定になってしまっているんですよね。

 

主要キャラ3人と少ない訳なのだから、キャラの深掘りは充分可能なはずでなのにそれが出来ていない、そのシリーズ構成・脚本もダメなのですよね。。。
(例えば、あのスライム娘紹介回の脳内会議話なんかはアホでゆるくて好きなのですが、キャラの魅力を深堀するためには最低さらにもう1話はもう一歩踏み込んだ他のキャラとの関係性を絡めた話が必要でしょうね…、まぁ賀東脚本は「フルふも」な感じのあんな緩くてアホな話の方がらしさがあって良いとは思うのですが…)

 

 

シリーズ全体の構成として、世界観の設定が出来ていない、キャラの深掘りも出来ていない、その割に無駄に話数を消費するという全体構成のダメダメさ、とキャラクターの見せ方、世界観の設定説明、1クール通してのシリーズ構成が出来ていないと感じる訳なのですよ。
ホント賀東作品はあまりパっとしないね。。。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上