アニメ「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

 

前回の「異修羅」もキャラが全く描けてなくて酷かったけど、こちらもなかなかに酷いね。

 

お話の内容はタイトルまんまって感じで(まぁそれ故になのですが)主人公と対峙した敵が直ぐに退場するのですよね。
主人公の前に現れた敵が入れ替わり立ち替わり登場しては退場していくのですよね…。
ホントそこにはもうキャラなんてものはない、キャラってなんだっけ?という感じで魅力あるキャラを描こうと最初からしていないのですよね。

 

キャラさえ良ければ・魅力的に描けていれば最悪お話がつまらなくても面白いものになるのですが…、この作品はもう最初からキャラを描くことを放棄している作品なのですよね。
で、そこに主人公がただただ無双するだけで何の波も起きない物語が進んで行くだけ…。。。

いや、最悪この作品をストーリー物としてではなく完全なギャグ作品として見ればまだ受け入れられる・許容できますが…違いますよね?

 


主人公以外のサイドストーリー的なクラスメイト達の話や現地人の話があるけどこれ何か意味あんのかな?どうせ主人公が全部解決するんでしょ?
だったら見る意味/サイドストーリーを展開させる意味あるの?と無駄な時間に思えてなりませんでしたよ。


お話の内容についてもう少し述べると、
主人公の心の支え?的な先生のエピソード…、うっす!!。
一体どんな深い関係・絆・信頼があるのかと思っていたら薄い薄すぎる驚きの薄さ。
ようこんな薄いエピソードを創ったなぁと逆に感心するほどでしたよ。


あとは相棒的な女子キャラの意味。
何のために一緒に居るのだろう…。ただのツッコミ的な役、読者(視聴者)に説明させるための配置ということであれば「善性」を持つ誰でも良かったのだと思うけど。。。
賑やかし・華やかさ的な意味の配置でしかないのだろうなぁ。
他キャラにしても狂言回し的な意味でしか配置されていない構成の酷さ。

 

 


魅力あるキャラというのも出てこず…、ドラマ・盛り上がり所もないお話が淡々と進むだけ…、能力を持った最強系主人公がいけ好かない敵(逆らってくる相手)を圧倒的力でねじ伏せる…、、、この作品が人気があってアニメ化しているのって、~余程普段思い通りにならなくてイライラしていけ好かない・逆らってくる相手をねじ伏せたいと心の中で思っている(だけ)の人が多くこの作品を読んでスカッとしているのだろうな、結構みんな病んでるのかも~と心配になっちゃう。

 

 

願望を形・作品にするのは全然構わないと思うのですが、「エンタメ」を創ろうよ、願望をぶちまけるだけではなく/支離滅裂な設定やキャラや配置、構成ではなくしっかり納得を持って「エンタメ」を「作品」を創ろうよ、と感じちゃう。

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

(「異修羅」との違いは、あっちは真面目にやってキャラが描けていないの対しこちらはまぁギャグとして観れなくもないから…)


以上

 

アニメ「異修羅」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「異修羅」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


かなり酷い作品でした。
主人公を定めないでバトルロイヤル的に戦わせて最強を・生き残り決めるという内容のお話の内容的には「十二大戦」を思い出しましたね。
あれも酷かったけどこの作品は輪をかけて酷いと思ったね。

 

十二大戦」の方はまだお話の構成が分かり易かった…、
生き残った最後の一人がなんでも願いを叶えることが出来るという目的・指針が示されその生き残りをかけたバトルを中心にお話が展開されていくのですよね。
で、各キャラ1話ずつ担当回(紹介回でもあり退場回でもある)がありそこでキャラの魅せていくという構成になっているのですよね。

 

 

今作「異修羅」はというと、勇者を決めるみたいな大会があることは示されるのですが、本編の内容はある国の内乱で様々な立場の強者が入り乱れて(勇者大会とは関係なく)戦うみたいな内容になっているのです。
いやね、素直に大会で戦ってくれればまだ分かり易い構成と言えるのですが、各登場キャラのキャラクター、魅力、深みなどがまるで分からない(作中で伝えていない)内に、そこへ更に内乱みたいな状況・情報を重ねてくるからさぁキャラクターを描く時間も薄くなって結果なんもかんも取っ散らかってる状態になってしまってるのよね。

 

なんだろ?ただ天下一武道会するだけじゃ面白くないから物語に深みを持たせようとして内乱話を混ぜ込んだのかな?まぁその結果は話が取っ散らかって詰まらなくなってるから本末転倒なのだよね。

 

ホントこの作品って驚くほどキャラが全く描けていないのですよね。
「刀」だったり「機械」だったり「盗む」だったり「槍」だったり「毒」だったり「なんでもあり」だったりと各キャラの「強さ」を設定しているだけでキャラクター自身の魅力・深みというものが描けていない…描いてあるのは薄っぺらい表面的な「戦闘狂」や「善性・優しい」みたいな設定のみ、、、そこに何のキャラクター性・魅力・深みも感じられない造りとなっているのですよね。

 

キャラクターを次から次にろくにキャラの深掘りもしない内に出していくからさ、先述した内乱要素とも混ざって更に全体が薄くなるというアホな構成になっているのよね。
主要キャラを3~4人に絞って1クール内でしっかりキャラを描いていくべきだったと思うね(2クール以降でまたキャラを追加するなり1クール目のキャラと対決させるなりする構成だったらまだ救いがあったけど…)。

 

 


あと、世界観設定もよう分からん。
骸骨が普通に動いていたり、木の精霊みたいなのが普通にいたり、竜が喋っていたり…とそしてそのことに誰も驚かない・当たり前の様に認識してる世界観が分からん。その世界の/世界観の常識をまず説明してくれよ。
魔法もあるようだけど魔法という力が強いのか弱いのかもよう分からん。

 

 

また、強さ設定もよう分からん。
第1話で刀使いが巨大ロボみたいなのを倒してたけどさぁ、あのロボは第2話以降に登場した強者たちも刀使いと同じように難なく倒せるの?
(なんでもあり娘ちゃんや天使以外のやつらでは無理そうに感じるけど…)
そんな刀使い(ただ剣術が得意だったり弱点見抜くのが凄いというだけでは説明できない超人的な身体能力を持ってるけど…誰でもあれくらいの身のこなしが出来るということなの?)とやり合ってる骸骨槍使いや盗賊の強さ、その描き方に納得がないと感じるのよね。
強さ設定なんかしっかり考えてなくて雰囲気でバトルを描いる様に感じちゃうのよね(先のキャラ設定の不出来、世界観設定のデタラメさからそう感じる)。

 

 

勇者大会も何も始まらず、キャラクター(主要キャラの)も何も分からずと、1クールなにしてたんだというお話でした。

 


作品の評価としては、「不可」寄りの可もなく不可もなくとなります。

 


以上

 

アニメ「望まぬ不死の冒険者」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「望まぬ不死の冒険者」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

 

物語の第1話、主人公の不死者(アンデッド)設定を観て思ったのは、この作品・作者は「オーバーロード」の影響を受けてるなと感じましたね。
なんでか理由は分からんけども主人公が不死者(アンデッド)になるのですが、不死者(アンデッド)になったことで主人公は食事や睡眠が不要になっているのですよね。
見た目が変化しただけではなく特性(他には毒が無効になっていたりする)も不死者(アンデッド)のそれに変化しているということなのですよね。

この辺りの設定(不死者(アンデッド)特性の獲得)は、見た目だけが骸骨に変化している「骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中」(骸骨の主人公が食事も睡眠もとる)とは異なり「オーバーロード」の設定に寄っていると感じるのですよね。

 

 

この作品の作者は「オーバーロード」の不死者(アンデッド)設定に影響を受けていると感じるのですが、しかしその本質を理解していないとも感じたのですよね…。


これは「オーバーロードⅣ ~感想」でも語っていることですが、
オーバーロード」の主人公・モモンガが異世界転移/転送時にその精神がアンデッドの精神へと変異している設定はおそらく人間が人間の精神のままアンデッドになったら(飲まず食わず不眠不休不老不死になったら…100年、200年、千年、一万年生き続けることになったら)精神が耐えられないだろうという発想・気付きから作者・丸山くがねちゃんは主人公の精神性をアンデッド化させるという設定が作ったのだと考えています。
つい先日までは自分が「人間」であるという認識・記憶がありながら、飲まず食わず不眠不休でも平気となったら自分が「人間」ではないと否応なく思い知らさせる事になります。
「人間」は精神、心が弱い生物であるのでもし「人間」の精神のままアンデッドになったら(日を追うごとに、自分が「人間」ではないと思い知らされるごとに)心が疲弊していずれ精神が壊れるだろうことが予想されます。
それを回避するための「アンデッドへの精神性変異」なのですよね。

 

 

で、この「アンデッドへの精神性変異」には「アンデッドだから人の死や不幸に忌避感や嫌悪感がない」、「自分は人間と別の種族である」、「同種・同族であるという認識がなくなる、薄くなる(元人間という認識になる)ので人間の死に鈍感になる」みたいな設定も付いてくるはずなのですよね。
(実際「オーバーロード」では主人公・モモンガが人を殺すことに躊躇いがなくなっているのもコレ)

 

 


しかし、今作「望まぬ不死の冒険者」の主人公は人間に対する認識の変化(「自分は人間と別の種族である」、「同種・同族ではない」)が感じられないのですよね。
(作中で人間(ヒロイン)を襲うシーンがありましたが、あれは「人間に対する認識の変化」の表れではなく禁断症・発作状的なものでしたからね)

 

オーバーロード」の主人公・モモンガは人間の個体に対して個人的な好き嫌いはあれど基本的には人間に対して「同種・同族ではない」という認識で、言うなれば虫・昆虫みたいな認識(別に生きるため・食べるために必要な訳でもない、同種・同族でもない、生きようが死のうが構わないという認識)なのですよね。
(まぁ人間だった頃の記憶・経験があるから、人間に対しても恩や義理を受けたらそれに報いることもあるだろうけど基本的には喋る昆虫程度の認識でしょうね)

 

 


そんな感じで、今作「望まぬ不死の冒険者」の作者が本当に「オーバーロード」の不死者(アンデッド)設定に影響を受けていて、その本質を理解しているのならば、主人公の「人間に対する認識の変化」というものをしっかり描かないといけないのですが、それが出来てない…、、、だから本質を理解していないと感じたのですよね。

 

 


この作品は「なろう系」ではある様ですが、
多くの安物なろう系の様なポンポンポンポンテンポ良く主人公が無双して都合の良い様に物語が進んで行く感じではなくゆっくり丁寧に物語を展開させようとしているので好感が持てる感じなのですよね(直近で言えば「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。」と同系統かな)。

 

なので、アンデッドへの精神性の変異についてもう少し設定・構成を考えて描いて欲しかった…、と残念に思ったのですよ。

 

 

 

あとは、強さ設定イマイチ分からん、というのもあります。
主人公は終盤辺りでは銀級の強さらしいけど、モンスターとのバトルを見てたら銅級、銀級が相手にするモンスターのレベルで既に一般人が何十人いてもどうしようもないレベルに見えて、だとしたらもう金級とかミスリル級の冒険者はどんだけバケモンなんだよ、ミスリルとかは一人で国滅ぼせるレベルじゃないかと強さ設定がホントにしっかりできているのか疑問なのですよね。

 

 

 

他には、根本的な謎として、なぜ主人公だけ?アンデッドとして復活したのか?主人公だけでないのなら他にも同様にアンデッド化舌冒険者が居るのか?
(作中では出てきてないしそんな噂すら全くなかったけど)
主人公がたまたま偶然アンデッドとして復活できたのではないとしたら誰が何のために主人公をそんな風にしたのか、意味があるのかと疑問なのですよね。

 

なんかこの辺りの疑問・謎は綺麗にはまとまらない気がする。
もし謎が明かされたとしても大した理由、納得できる理由ではない気がする…。
この作品のゴールは何処なのだろうかね?出発点というか根本が謎だからどういう方向へ向かっていくのか行ってるのかなんも分からないのよね。
最後は主人公は人間っぽくなって終わりか人間に戻るのか。永遠に不死者として生きるとかはなさそう(上述した様にそれでは精神がアンデッド性でないため心が壊れるだろうからね)。

 

 

 

と、色々書きましたが、基本的には悪くいない作品で
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上

 

アニメ「悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

今期の悪役令嬢モノ3作品目。
なんか話題になっていた作品(2024年冬アニメの中では世間の評判良かったと聞いた)のようですが、
う~ん、この作品を完全なギャグ・コメディ作品として考えるのであれば我慢できる/飲み込めるのですが、基本的にはストーリー物・物語を追う作品ですからね、、、色々と気になる点があるのですよ。。。

 


まず最初に…というかこれが全てなのですが、この作品の世界観設定が「ゲーム世界」の世界観設定である、ということなのですよね。
レベルというメタ設定があり、そしてそれをその世界の住人全てが認識している・当たり前の様に捉えているという世界観が違和感しかない。

 

いやね、魔族や魔王やドラゴンそして魔法という力が存在したりとかいうファンタジー世界の世界観は良いのですが…、「レベル」なんて設定…そしてそれをその世界の住人が認識している・受け入れているなんて設定はおかしいのよ、それはファンタジーの世界ではなくゲームの世界なのよね。

 


これは他の異世界転移・転生モノ作品の感想で何度も何度も言ってる事ですが『ステータス画面が表示される、レベルというメタ設定がある、スキルを獲得するアナウンスが流れる等々の異世界転移・転生モノ作品は例外なく駄作である』というのが俺の持論なのですよね。

ゲームとしての世界観が、ファンタジー世界の住人のリアルとして存在している(コンソールが表示されるという謎技術?仕様?、レベルアップすることで能力が目に見えて上がる、どこからともなくレベルアップ・スキル獲得のアナウンスが流れる、なんて例えば自分たちの今いる現実世界で・リアルで起きたら…)なんておかしいだろというお話なのです。

そんな世界観設定に対して「いや、おかしいだろ」と疑問に思わないで物語を描く作者の思考に意味が分からない・理解できないと感じるのですよね。
だから、俺は『ステータス画面が表示される、~の異世界転移・転生モノ作品は例外なく駄作である』と言っているのですよ。

 

 

この作品のダメな点、まずはレベルというメタ設定があるという点。

 

そして次にダメなのが、この作品世界が本当に「ゲームの中」である様な設定という点。
悪役令嬢モノの多くは元はゲーム世界でありそこに主人公が入り込むという設定であることが多いのですが、「ゲームの中の世界」っておかしいんだよね。。。
いや、ゲームってデータだよ。データの中の世界ってこと?それはプログラムされた世界ってことだよ。
そのプログラムされた世界の中で自由に行動出来たり(プログラム外の行動)、NPCがプログラム外の言動をするなんてこと普通に考えて有り得ないよね、というお話。

 

 

本当に「ゲームの中の世界」設定とするのであれば主人公、NPC含めプログラム外の行動が出来ない設定にしないとおかしいのですよね。
しかし多くの悪役令嬢モノはとてもプログラムされたものとは思えない言動をしたり、とてもプログラムされたとは思えない細かい部分の設定・描き込みまであったり(例えば、ゲームでは背景美術の一枚絵のみであるはずが、アニメ作中で自由に(プログラムされていない所まで)動き回ることが出来ていたり)と「ゲームの中の世界」「データの中の世界」とは思えない世界観で描かれているのですよね。

 

 


多くの悪役令嬢モノでは俺が疑問に感じるその点(データによって構築された世界であるはずがゲーム外/プログラム外の言動が許容されてる点)について答えが描かれていない/説明されていないのですが、俺が勝手に自分で納得するために考えている設定が

「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました ~感想」「はめふら」感想内で語っている
・主人公が転生したのは実は「ゲームの世界」ではなかった(どこかに「元々存在している」『異世界』であった)
・主人公の知っているゲーム世界と酷似している(キャラクターやストーリー展開がゲームそのままである)理由は、
その「元々存在している」『異世界』からの転移/転生者が現代日本へやってきて自らが過去に見聞きした事を基にゲームのキャラクターやストーリを作ったから
・つまり主人公は、『異世界』から現代日本へやってきた転移/転生者が作ったゲームの元居た異世界の過去へ転生された
という設定を考えて俺は勝手に納得しているのですよね。

 

(この考えで「ゲームの中の世界」という設定について(実はゲームではなくどこかに実在していた異世界だったという設定)は納得が出来るのですが…、ステータス画面やレベルのメタ設定については説明できないのですよね…だからこそレベルなんかのゲーム設定を平気で世界観設定に組み込む意味不明さに納得がないのですよね)

 

 

しかし、今作では主人公の行動がゲームの進行状況(フラグ)により阻まれたり、登場人物の行動がゲームシナリオにより強制されたりという描写があったのですよね。
これはこの作品世界の設定が確実にゲーム世界/データでプログラムされた世界であるという意味・描写なのですよね。

 

そうすると上述した様に、ゲーム世界/データでプログラムされた世界であるはずなのに、NPCが本来のゲーム上には存在しない自由な会話のやりとり、行動・反応をすることに矛盾が生じるのですよね。

そういう納得がなくなる・おかしいことだらけの世界観設定を創っておいて何とも思わないのかしら、とホントその思考の意味が分からない・理解不能なのですよね。

 

 

この作品を完全なギャグ・コメディ作品であるというのならば、その矛盾やメチャクチャな設定もギャグとして受け入れますが、違いますよね。
だから納得がないと感じる訳なのですよ。

 

 


あと、ストーリーに波がないのも凄いね、さすがなろう系。
主人公は最初から最後まで何も変わらないままだったね(何も変わらないは言い過ぎですが)。

 

いや、俺が想像した終盤の展開は、主人公に恋人が出来たことによって、その恋人が死亡または瀕死の重傷を負いそれが原因で(ゲームシナリオの強制力もあって)主人公が闇落ちして裏ボス化するのかなと考えていました。
しかし、そんなことはなくあっさり物語が終わりましたね。
まぁもし本当に主人公が裏ボス化してしまったらどうにかできるキャラが居ないんですけどね。
強さ的な意味でもそうですが、精神的な意味でも主人公と強く結ばれているキャラなんて(恋人キャラ以外に)居ない/描かれてないから、闇落ちした主人公の心に訴えかけて救うみたいな展開も出来ずに詰んでしまうのですよね。
…主人公やストーリーと絡ませたほかの主要キャラの構成・魅せ方も出来ていないというお話。

 

 

 

色々と気になる点、納得できない点を書きましたが貶めすほど酷くはないので(持論通りだ作であることは変わりないのですが)、

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上

 

アニメ「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


悪役令嬢モノな作品。自らに訪れる死の運命を自覚・認識している主人公がそれに抗う物語という悪役令嬢ものフォーマット。
しかし、普通の悪役令嬢モノと異なる点もあります。まぁ最近の悪役令嬢モノ作品で多い傾向なのですが悪役令嬢みたいな設定なのですが全然悪役じゃない/悪いことしてない系なのですよね。
直近で言えば「外科医エリーゼ」や「ティアムーン帝国物語」や「私の推しは悪役令嬢。」、「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」等と同じ感じの所謂「悪役令嬢」ではないのですよね。
悪役令嬢として死で罰せられるほどの悪事を元から行なっていない主人公なのですよね。

 

 

あとは、「悪役令嬢モノ」作品の舞台は大抵ゲーム世界なのですが今作の舞台は違うという点もありますね。

 


そして一番の違いはタイトルにもある様に何回もループしているという点。悪役令嬢モノの多くは主人公が生前・転生前プレイしていたゲームでの知識として未来の出来事を知っていた訳ですが今作の主人公は実際に体験している(「「外科医エリーゼ」や「ティアムーン帝国物語」タイプ)のですよね。
その転生回数の分、人生経験豊富になっていてそこが他の悪役令嬢モノとの差別化を図ることになっていますね。

 

そこら辺りの設定の新鮮さ、そして転生・ループの度に新しい道にチャレンジする主人公のキャラ/メンタルは良かったですね。

 

 

 

まぁしかし色々と気になる点もあります。
まず、そもそも何故主人公は転生・ループを繰り返すのか。
主人公はなにか神様的存在に能力を授かった訳でもなくなんか気付いたらループしてたって感じなのよね。
何故主人公だけにループの能力が与えられた/備わっているのか。そしていつも同じポイントに時が巻き戻る(赤ん坊からやり直すわけではない)、そこに何か意味・理由があるのだろうか?と疑問なのですよね。

 

またタイトルに7回目とありますが、8回目以降もあり得るのかという疑問も。
神様的存在に能力を授かったというのであれば7回のループという制限が予め与えられたということも有り得るのかも知れませんが、死の度に発現する、なんか気付いたらループしてたっていう能力ではそこら辺が何も分からない/明らかにならないのですよね。

 

いや、物語序盤で解説されるものと思っていたからね、何もなくて不満なのよね。
例えば、古い書物に転生・ループしたみたいな人物が存在したみたいな伝説がありその人物は7回転生したらしいという記述が残っていたりすればまだ良かった、疑問が解消されたと考えるのですが何もなかったからね、ちょっとガッカリよ。

 


あとは、令嬢だった主人公が親から勘当されることから物語が始まるのですが、
王子からの婚約破棄で娘を放り出す親にちょっと納得がない。どういう親なんだ?そんなことする親だと一応その親のキャラ設定(これまで育ててきた娘を一切愛情を感じさせることなくあっさり捨てる)を受け入れたとしてもそうすると今度はその環境で育った主人公のキャラ(愛情のない両親のもとで育てられたら相当捻くれると思うけど)、が作中の主人公キャラとちぐはぐ感が出てくるぞ、と納得がないのですよね。

 

また、主人公は王子からの婚約破棄後、5年間(戦争に巻き込まれて命を落とすまで)は色々と新しい経験を重ねているのですよね。それを6回繰り返してる訳でだから30年分の経験をしてるのよね…。毎回毎回違うルートを歩んでいるということはそこに(商人や薬師、騎士、etc…の道の先には)幸せはなかったということなのかね(まぁ死の・破滅ルートを回避するためだろけど)。もう一度あの人生/ルートで先に進みたい(例えば、商人としての人生で5年先10年先を歩んでいきたいみたい)なのはなかったのかね?

 

恋人が出来たり子供が出来たりという幸せを守るために死を回避するというのなら主人公の行動の動機が強くなると思うのですが…、なんか主人公は色んな経験を積んで知見を得て、精神的に強くなってるだけみたいにも見えてしまうのですよね(物理的・身体能力的なものはリセットされる)。

あとは5年で色んな職業がモノになるっていうのもまぁご都合感はあるよね。

 

 

 

と、色々と細かい所は気になるのですが、
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

(ループ能力の設定については多分納得できる理由は提示されない気がするなぁ)

 


以上

 

アニメ「ぽんのみち」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ぽんのみち」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


かなり酷い作品。ホント途中で観るのやめようかと思ったほどだったわ。
第1話を観た感じは麻雀の精が出てきて麻雀初心者である主人公に対しルールを解説・説明する流れがあったりしたんだけど…、2話でもう既に麻雀解説やらないし麻雀中心の話にもなってない…、以降の話も麻雀そっちのけでなんかどうでもいいつまらない話を積み重ねるのみなんだよね。

 

特に序盤はパロディネタ押しが強くてそれがまた更にイラっとするのよね。

 

いやいやいや、麻雀初心者を主人公としたり麻雀の精が出すのなら麻雀ルールを解説する作品、作風、構成にしろよ。
もっと麻雀中心とした話で構成しろよ、何故その牌を打ったのか、何を見て安牌を判断したり役を決めたり待ち牌を決めたりするのか何を考えて鳴いたのか、そういう解説をやる作品を期待してたのよね。
それが全っ然麻雀をやらないでやんの。俺は別に麻雀関連詳しくないからさぁなんかパロディネタやってるな、とは感じるけどそれがなんか分からんから面白くないし(分かっていたら面白いのかどうかも疑問ですが)、内輪ネタ感(分かる奴だったら笑えるだろ?みたい)な造りが(麻雀解説をやってくれる作品だと期待していただけに)余計にイライラさせるのよね。面白いと思って書いてんのかね脚本。ホント途中で観るのやめようと思った作品は久々だったよ…なんとか最後まで観たけどさぁ辛かった。


最初から最後まで納得のない構成であり、また各キャラも弱くお話の内容自体も面白さがなく辛い時間で早く終わらんかなと思いながら観てましたよ。

30分の尺でやる作品じゃないよ、あの内容なら5分、10分のショートアニメで充分。

 

作品の評価としては、限りなく「不可」寄りの可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上

 

アニメ「弱キャラ友崎くん 2nd STAGE」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「弱キャラ友崎くん 2nd STAGE」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

第1期の感想」でも語っていたけど相変わらず自己啓発本ラノベ調にした様な内容のアニメ作品。


前期の評価では限りなく「良」寄りの可もなく不可もなく、としたことからも基本的には好きな作品なのですが、う~ん、今作はちょっと色々と残念な感じだったのですよね。

 


まず、序盤のいじめ展開。元々の自己啓発計画から外れた突発的なものであるし、まだ主人公が自分の変革も途上な内に他者への啓発・変革に取り組むなんてちゃんちゃらおかしいし(最悪主人公の指南役であるヒロイン娘ちゃんが関わっていればまだ納得があったけど)、そして何より「イジメられる側にも問題がある、だから変えよう/変わりたい」という展開に納得がない。
(イジメる側、イジメられる側…どちらが悪いかと言ったら100%イジメる側が悪いに決まってる。仮にイジメられる側に何か問題、原因、きっかけがあったとしてもそれは一対一で解決すれば良い話であってそれが多対一とイジメの構図になった時点でそこに正義はないのですよね。
ヒロイン娘ちゃんはその思いがあってちびっ子娘ちゃんの変革に乗り気じゃなかったみたいだけど…)

 

で、その解決もなんか都合よく丸く収まったみたいになってるけど、まぁ有り得んだろ…、と納得がない展開。
綺麗に収めきれない・納得がない展開にするなら最初からやらなきゃイイのにと思ってしまう。。。

物語のメインである主人公の自己啓発計画とも関係ない(主人公の成長に影響しない訳ではないけど)イレギュラーな出来事である上にそれを綺麗に納得がある形で収めきれてないという構成にちょっとガッカリなのですよね。

 

 

 

次に文化祭編/恋人作り編について。
まず、最終話の展開というか主人公の選択…。
絶対にあのポニテ娘の方が良いだろ…。本好き娘を選んだ理由に全く納得を感じなかった。
なんだろ?同情的な気持ちで選んだの?なんかそういう風にしか感じ取れなった。積極的に本好き娘を選んだというよりかは消極的に選んだ様に感じたのよね。そんなんで良いの?前期の主人公の考えからすると相手に対して失礼とか自分の中の正しさ・誠実さとして許せないとか考えそうなもんだけど、と納得がないのですよね。

 

途中の劇中劇の登場人物とリンクさせてた様な内容だったけど…、正直劇中劇の話は半分流して聞いてたからよう分からんかったのよね。
いやね、文化祭の劇なんて、しかもオリジナル脚本なんて積極的に参加してノリノリでやった記憶なんてないから(イヤイヤやってた記憶しかない)どうにも主人公やクラスメイト達のノリに違和感(そんなんあり得んわ)を感じて劇中劇の内容まで入って行けなかった感じなのよね。

 

また本好き娘の作中での主人公に対する描写も足りない、弱いと感じるから余計に…納得がない・薄いのですよね。。。
(これは原作通りなのかアニメ制作上での演出の問題(敢えて/極力描かない様に/分からない様に描いていたのか若しくはただ単に演出・表現不足だったのか)なのか分かりませんが)

 


2期のメインとなる話であるはずの文化祭編/恋人作り編の内容が、、、ポニテ娘ではダメだった理由/本好き娘を選んだ理由の納得のなさ、劇中劇の話が冗長であり話に惹き込まれないという構成の納得のなさ、演出・表現の薄さ/弱さの納得のなさ、と残念な感じだったのですよね。

 

 

 

1期が面白かったので期待していたのですが、かなりガッカリ、パワーダウンした感じの2期でしたね。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上